日曜日朝の善福寺公園は曇り。涼しい風が吹く。
上池にはコサギとカワウが並んでとまっていて、白黒ショー。
近くにはカワセミ。
ブンジ(B2)くんかな? 遠くてよくわからないが。
池のほとりでニオイツツジが咲いていた。
花が甘い香りを放つというので名がついた。
鼻を近づけて嗅いでみると、たしかにほのかに香る。
ヨーロッパでつくられた園芸品種で、学名は「Rhododendron arborescens cv. Soir deParis」。
属名はギリシャ語のrohodon(バラ)とdendron(樹木)の合成語で、最後のSoir deParisはフランス語で「パリの夕暮れ」の意味だとか。
しかし、花が咲くのは4、5月ごろというのに、秋に咲いている。
セセリチョウがかわいい目でこちらを見つめてくれている。
ナガコガネグモが一直線の白帯(はくたい)をつくっていた。
下池をめぐっていると、アカトンボがジッとしていた。
そーっと前にまわって、そーっと近づく。
よく見ると、おなかは真っ赤っかだが、複眼とか胸のあたりは赤くはない。
アカトンボは、真っ赤になるのは成熟したオスだけで、未成熟のオスやメスは黄色っぽい色をしている。オスは成熟するに従い赤くなっていくというから、やがてもっと全身が赤くてあるのだろうか。
アカトンボのオスは、なぜ成熟する過程で黄色から赤色へと体色が変化するのか。
これについては近年、新たな発見があったという。
ふつう、動物が体色を変化させるというとき、フラミンゴのようにエサを食べてエサから色素を取り込んでいく、とか、何かしらの酵素を使って新しい色素を自分の中でつくる、とか、もともと自分の体の中にある色素を表面に移動させる、といったことが考えられてきたという。
ところが、アカトンボはこれらと違って、もともと体の中に持っている色素を、酸化型から還元型に変えることによって体色を赤色に変化させていることがわかったという。
なぜアカトンボは色素を還元形に変えて赤色に変えるのか。1つの仮説として、トンボの赤い色素は、太陽の紫外線によって発生する活性酸素から体を守る抗酸化作用の役割があるかもしれないという。
するとアカトンボは、体のサビを防ぐ老化防止のために赤くなっているのだろうか?
それにしては、赤くなるのはオスだけというのも釈然としないが。
茶色のカマキリがあっち向いている。
近づくと、クルッとこっち向いて、ちょっとひょうきんな顔。
久々に見るイオウハシリグモ。
山椒の実が赤く色づいてきた。