火曜日朝の善福寺公園は快晴。
けさの東京都心の最低気温は26・1℃だが、これは午前3時54分の時点であり、5時すぎには28℃に達していた。
きょう8月9日は米軍による長崎への原爆投下の日。
公園に着くと、出迎えてくれたのは大きなイモムシ。
セスジスズメの幼虫のようだ。
眼状紋と呼ばれる目玉模様があるのが特徴。
天敵から身を守るために擬態しているといわれていて、鳥を使った捕食実験では、目玉模様は捕食者の攻撃をそこに集中させる効果があり、目玉模様を攻撃させることで、頭とか、体そのものへのダメージを免れているようだという。
ルリタテハが樹液を吸っていた。
翅を閉じてるときは樹皮そのものの色だが、開くと深い青藍色がきらめき、薄い水色の帯のような模様がひときわ目立つ。
コムラサキも樹液を吸っている。
茶色地に薄いオレンジの紋があるタテハチョウ。オスだとすると、翅を開くと紫色に輝くのだが、逆さになって翅を閉じたままでいた。
それにしても、いつも気になるのはルリタテハにしてもコムラサキにしても、頭を下にして逆さにとまっていること。
これが人間だったら、逆さ状態だと頭に血が上って大変なことになるのだが、チョウは体が軽いから大丈夫なんだろうか?
同じように、逆さにいて平気なのにクモがいるし、カマキリも逆さにぶら下がるようにして獲物を待っていることがある。
クモについての研究では、なぜクモは網の中心にいて下を向いて逆さまにとまっているかというと、「重力を利用していち早く獲物にたどり着くため」といわれている。
なるほど、上にのぼるより下に降りる方が早いというわけで、地球に生きる生物が編み出したてっとり早い方法なのだろう。
下池をめぐっていると、近くにカワセミがとまっていた。
メスのサクラだろうか。
ジッと動かないでいて、獲物をねらうというより、仲間でも探しているふうなんだが。
居合わせた善福寺池のカワセミに詳しいカワセミ・ウオッチャーによると、さっきまでほかに2羽、合計3羽のカワセミが近くにいたという。
縄張り争いか、それともメスをめぐる攻防でもしてたのか?
カマキリが、お尻をツンと上げて、体をユラユラ揺らしながら歩いている。
ユラユラと揺れることで風に揺れる枝や葉っぱに似せて、天敵や獲物の目を欺こうとしているのだろうか?
シオカラトンボが翅を休めていた。
暑い夏は木陰で休むのが一番だ。