日曜日朝の善福寺公園は曇り。日差しがないので、きのうよりは始め少しひんやりしているが、だんだん暖かくなる。
けさの上池のカワセミは、まずはメスのH子だろうか。
遠くのほうにいるのはオスのB2くんのようだ。
けさは離ればなれ。
上池をめぐっていると、このところ下池でよく見る三郎くんらしきカワセミ。
そうか、きのう2羽のカワセミの前を旋回して“他人(ひと)の恋路”を邪魔したのは三郎くんだったのか。
下池にまわると、三郎くんらしいのが池を1周していた。
忙しい三郎くん。
ふたたび上池に戻ると、B2くんらしきカワセミ。
さっきとほとんど同じところにいる。
しかし、H子の姿はなし。
日曜日とあって長タマ(超望遠カメラ)を持った人たちがズラリと並んでいて、これじゃあカワセミもちょっと居心地が悪いのでは?
コブシの花がだいぶ咲いてきた。
花の真ん中で黄色い雄しべが1本だけ突き出た雌しべを囲んでいる。
早咲きのサクラの1つ、オカメザクラが咲き出した。
日本のカンヒザクラとマメザクラ(富士桜)をイギリスで交配してつくったものが日本に逆輸入され、広まったたという。
木の高さがあまり高くならないので庭木としても喜ばれているようだ。
ウグイスカグラの花。
虫さん鳥さん寄ってらっしゃい、と花びらを精一杯広げている。
ウグイスカグラの名前の由来は、ウグイスがさえずり始めるころに花が咲き、ウグイスが隠れる「ウグイスガクレ」がウグイスカグラになった、という説や、実を食べるウグイスの様子が神楽を舞うようだからなどの説があるという。
東京帝大教授で小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)の初代園長だった松村任三がまとめた「日本植物名彙(めいい)」(1884年)にすでにウグイスカグラの名がある。
ちなみに松村任三はソメイヨシノの命名者としても知られるひとだ。
ウグイスが神楽を舞うなんて、想像しただけで楽しい。