スペインの赤ワイン「テンプラニーリョ(TEMPRANILLO)2019」
ピレネー山脈の麓、フランスとの国境に近いスペイン北東部アラゴン州ソモンターノのワイナリー、エナーテのワイン。
ブドウ品種のテンプラニーリョはスペインを代表する品種で、日本の天ぷらの語源になったことでも知られている。
バランスのとれた口当たりのよい飲み心地。
ワインの友で観たのは、NHKのEテレで放送していたルーマニア・フランス・ベルギー合作のアニメ映画「マロナの幻想的な物語り」。
2019年の作品。
原題は「L'EXTRAORDINAIRE VOYAGE DE MARONA」
監督・アンカ・ダミアン、プロデューサー・ロン・ディエンス、トーマス・レイヤーズ、脚本・アンゲル・ダミアン、キャラクターデザイン・ブレヒト・エヴァンス、背景美術・ジナ・卜―ステンセン、サラ・マゼッティ、音楽・パブロ・ピコ、主題歌「Happiness」作曲パブロ・ピコ、歌イザベル・セルリング、日本語版吹き替えはマロナ・のんほか。
ハート型の鼻を持つミックス犬「マロナ」の数奇な生涯を、手描きをベースとした独特なアニメーション表現で描いた長編アニメ。
同時に生まれた9匹の末っ子として生まれたミックス犬は「ナイン」と呼ばれるが、生まれてすぐ曲芸師の手に渡り「アナ」と名付けられる。その後も様々な人と出会い、そのたびに新しい名前をもらっていく・・・。
何て自由な!と、見ていてワクワクするような映像表現に魅了された。
この映画は、主人公のマロナが交通事故に遭い、死んでしまうところから始まる。そこからマロナは、生まれたときからの人間との出会いと別れを中心に自分の生涯をたどっていく。
「動く幻影芸術」と評されるのがぴったりするような、ときに大きくなったり小さくなったり、クネクネ踊りだしたりする人物描写。
そうか、あれはマロナという犬の目からはこんなふうに見えているんですよ、といっているのか。
ついでにその前に観た映画。
民放のBSで放送していたアメリカ映画「マスク」
1994年の作品。
監督チャック・ラッセル、出演ジム・キャリー、キャメロン・ディアス、ピーター・リーガードほか。
さえない銀行員の男が偶然に不思議な緑色の木の仮面を手に入れ、超人的な力を持った怪人・マスクに大変身する物語。アメリカのコミックが原作。
コミックそのままに目玉や心臓が飛び出すなど漫画的なオーバーアクションを実写で表現。
銃を構えた警官隊がマスクと一緒に踊り出したり、あまりのバカバカしさに、バカバカしさを通り越してかえって映画がおもしろくなるから不思議。
今から30年近く前の映画だが、SFXが駆使され、アカデミー賞で視覚効果賞にノミネートされた。
ジム・キャリー演じる主人公スタンリー(変身するとマスク)の相手役となったキャメロン・ディアスの映画デビュー作品。
彼女は17歳でファッションモデルとしてデビューし、21歳のときに本作のオーディションに合格し、演技経験皆無ながらヒロインに抜擢される。
しかし、それ以上にかわいくて見事な“演技”だったのがスタンリーが飼っていた犬のマイロ。
主人公のピンチを何度も救う賢すぎる犬で、犬種はジャックラッセルテリア。マックス・マッカーターという名前もあり、「マスク」以外でも映画に出演している俳優犬だとか。
民放のBSで放送していたイギリス映画「ジョニー・イングリッシュ/アナログの逆襲」。
2018年の作品。
原題「JOHNNY ENGLISH STRIKES AGAIN」
監督デヴィッド・カー、出演ローワン・アトキンソン、オルガ・キュリレンコ、ベン・ミラー、エマ・トンプソンほか。
「Mr.ビーン」で知られるイギリスの人気コメディアン、ローワン・アトキンソン主演によるスパイアクションコメディ「ジョニー・イングリッシュ」の7年ぶりとなるシリーズ第3作。「007」のジェームズ・ボンドのお笑いパロディ版で、ボンドは時代遅れで変なおじさんのジョニー・イングリッシュとなって登場。「007」でボンドガールを務めたオルガ・キュリレンコが友情出演?
大規模なサイバー攻撃によってイギリスの諜報機関「MI7」の現役スパイたちの情報が漏洩してしまい、残された最後の頼みの綱として、隠居状態だったジョニー・イングリッシュが呼び出される。早速、事件を裏で操るハッカーを見つけだそうと任務に就くジョニーだったが、限られたスキルしかなく、アナログ人間な彼にとって、最先端テクノロジーこそが最大の脅威だった。果たしてイングリッシュは世界を救う事が出来るのか? ヨーロッパを股にかけたアナログの逆襲が始まる!?
この映画もバカバカしくて笑える。大笑いしながら見られる映画っていいねー。
NHKBSで放送していたアメリカ映画「決斗! 一対三」
原題は「THE LAWLESS BREED」
1952年の作品。
監督アーヴィング・グラスバーグ、出演ロック・ハドソン、ジュリア・アダムス、リー・ヴァン・クリーフ、ジョン・マッキンタイアほか。
テキサスに実在した賭博師であり、無法者として知られたウェス・ハーディンの半生記の映画化で、彼の書いた自叙伝にもとづいてドラマが組みたてられている。
1894年3月20日、テキサス州ハンツヴィルの州刑務所から体躯堂々の中年男が出所した。わが家へ帰るため駅へ向かった彼は途中、町の新聞社へ寄り部厚い原稿を編集長に渡した。この男こそ16年前、テキサスを荒し稀代の悪漢として捕えられたジョン・ウェスリー(ウェス)・ハーディング(ロック・ハドソン)だった。編集長に手渡された原稿は彼の半生を物語っていた。
説教師の父ジョン・G・ハーディン(ジョン・マッキンタイヤ)の厳しい教育に反発したウェスはテキサス州ボナムの家を出る。賭博師ガス・ハンリーとの撃ち合いに勝つが、その兄弟3人に追われ 叔父ジム・クレメンツの牧場に逃げ込むが・・・。
NHKBSで放送していたアメリカ映画「キッド」。
1921年の作品。
監督・脚本・音楽・主演チャーリー・チャップリン。出演ジャッキー・クーガンほか。
チャップリンが監督・主演した初の長編映画。公開から去年で100年を迎えた。チャップリンの名作の1つ。
ある日、いつもの様に街を散歩していたチャーリーの耳に赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。辺りを見回すとまだ生まれたばかりの赤ん坊が街頭に捨てられている。どうしたものかと抱き上げた彼の目の前に、パトロール中の警官が通りかかった。警官は彼が赤ん坊を捨てにきたと勘違いし、目を光らせている。仕方なく彼は、その赤ん坊を自分のボロ・アパートに連れて帰った。それから5年後。その子はチャーリーの仕事を手伝うほどに成長していた・・・。
何度観ても、笑って泣けて、チャップリンの偉大さを感じる映画。
映画史上初めて喜劇と悲劇の融合が効果的に取り入れられた長編喜劇映画、といわれている。