成人の日、月曜日朝の善福寺公園は曇り。冷え込みが緩み、池の氷もほとんどなくなっていた。
上池には2羽のカワセミのオス。
まず見つけたのは、善福寺公園のカワセミに詳しく、カワセミの家系図までつくっているカワセミ・ウオッチャーによると、下池からやってきたB子の息子のB2クンじゃないかという。
今はこのB2クンが上池の主らしく、近くには、なかなが姿をみせないがメスもいるようだ。
さらに池をめぐっていくと、池のはじっこのほうにいたカワセミのオス。
こちらは、去年まで上池の主だった三郎クンのようだ。
おととし生まれて去年は8羽の子づくりにも成功したが、今は日陰の身か?
そうやって新しい血が入って子孫は繁栄していくのだろうが。
下池をまわって再び上池で見たカワセミのオス。
B2クンだろうか、三郎クンだろうか?
同じ1つの池に2羽のオスがいて、縄張りをめぐってケンカしないのは不思議だ。
けさも公園のあちこちでメジロの群れ。
地面に落ちた赤い実をゲットしたところ。
ノイバラの赤い実に囲まれてご満悦のメジロ。
ひとしきり赤い実をいつばんで、顔を出したところ。
次のおいしそうなものを探してるのか?
メジロは甘いものが好きで、柿やミカンも好物だが、冬に咲くツバキの蜜を吸おうとよくやってくる。しかし、今年はなぜかツバキの花が少ない感じ。
かわってよく目にするのが赤い実を食べるメジロだ。
メジロは赤い実の赤い色にひかれてやってくるのか?と思ったら、冬は赤い実が多く、どうしても鳥たちが食べる実は赤いのが多くなるようだ。
ということは実が赤いのは植物のほうの事情で、なぜ植物は実を赤くするのか?
色素の関係で、実が熟すと青から赤、黒へと変化していくこともあるだろうが、植物はあえて冬の今の時期に実を赤くしているようなのだ。
なぜかというと、木の葉の緑と補色関係にある赤は、私たち人間が見てもよく目立つように、鳥の目にも目立つ色であり、「おいしい実があるよ」と信号を送るために赤くしているのだという。
鳥たちが食べるのは果肉の部分で、固いタネは消化できずにフンと一緒に排泄される。鳥に赤い実を食べてもらって種子を散布してもらい、子孫繁栄につなげようという植物の戦略なのだ。
鳥たちはおいしい実をいただき、植物は種子を運んでもらってトクをする。
お互い、持ちつ持たれつなんだね。