8月6日、広島原爆投下の日の朝、善福寺公園は快晴。日差しが痛いほど強く、木陰に入ると安らぐ。
上池のほとりをあるいていると、足元に白いきれいな織物のようなもの。近づくとジグザグに張られたクモの網だった。
まんなかに黄色っぽいクモがいる。
さらに近づくとクモは逃げてしまったが、「隠れ帯」とか「白帯(はくたい)」とか呼ばれるクモの網で、ナガコガネグモの幼体が張ったもののようだ。
ナガコガネグモの幼体は垂直の網の中心にジグザグに糸を張った隠れ帯の陰に隠れている。
それにしてもクモはなぜまたこんなオシャレな網の模様をつくるのか?
獲物を引き寄せるために自分の姿をカモフラージュしているとか、自分の体を大きく見せて天敵から身を守るためだとか、いろんな説があるらしい。
また、カモフラージュというより、白い帯に紫外線光を反射させて獲物を引きつけるためという説もあるが、まだ幼体なのだから、むしろ身を守るためといったほうがピッタリか。
実は単にオシャレのためだったりして・・・。
けさも上池にはカワセミの親子。
親か子どもか?
子どものカワセミ。
母親かな?背を伸ばして遠くを見ている。
ここにも子どものカワセミ。
ミンミンゼミが羽化の途中。
翅はまだ体に張り付いているみたいで、これからのびてくるのだろう。
上からみたところ。
下池にまわると、広島の市の花、キョウチクトウの白い花。
原爆投下により焦土と化した広島で一番早く咲いて、人々の心を癒した花。
3日前に見つけたクサギカメムシの卵。
黒っぽくなってるのもあればまだ白いのもある。個体差があるようだが、孵化するときはいっせいに孵化するはずで、そのときを待っているのか。
木陰で休んでいるのはキマダラヒカゲか。
こちらはサンサンと降り注ぐ太陽の下で、ムシヒキアブの仲間のシオヤアブ。
暑いのは大好きなのかな?
上池に戻ると、捕らえた小魚の頭を上にするプレゼントポーズのカワセミ。
母親っぽく見えたが、エサをくわえたまま飛び去っていった。まだスネっかじりの子どもに与えるのだろう。