金曜日朝の善福寺公園は快晴。きょうから9月。秋になっても蒸し暑さは変わらず。
公園に着くと、金網にへばりついているのはカナブンかコガネムシか。
コガネムシは全体的に丸っこいが、カナブンは全体的に角張っていて、頭部は四角、背中の中央上部に逆三角形のようなつなぎ目があるのが特徴。
とするとカナブンかな?
秋の七草の1つ、ハギ(萩)の花が咲いていた。
実際には6月ごろぐらいから咲いているのだが、いっとき花の勢いは弱まって、また再び咲き出したみたいだ。
上池をめぐっていると、ミスジチョウが葉っぱにとまった。
だが待てよ、ミスジチョウにとてもよく似たのにコミスジがいる。
黒い地色の上に白い3本のすじが入ったような斑紋が「ミスジ」という名前の由来。
3本の白いすじのうち、頭に近い方のすじがミスジチョウでは途切れないが、コミスジでは2つに切れているのが見分けるポイント。
とすると、これはコミスジか。
下池にまわると、スイレンの群生地で相変わらずチョウトンボが飛び交っている。
ちょっとひと休みしているところ。
トンボの寿命は約3カ月ぐらいと比較的長いので、6、7月ごろ羽化したのがまだ元気に飛んでいるのだろう。
葉っぱの陰でゴイサギがエサをねらっていた。
池のほとりでナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)を発見。
いつもは8月をすぎるとよく見るのだが、今年はけさが初見。
黄と黒の横しまの模様があざやかな美しいクモ。
ただし、ほかのクモ同様、美しいのはメスだけで、オスはメスの半分ほどの大きさしかなく色や模様も目立たないから、これはメス。
頭から胸部にかけては白い毛が密生している。
網はほぼ地面に垂直な円形をつくり、ジグザグな隠れ帯(おび)をつけるのだが、このクモはまだ成虫になって間もないのか、隠れ帯がまだ目立たない。
近づくと網を激しく前後に揺すって威嚇するのも特徴。
クモが概して益虫だが、このクモも害虫を食べてくれる益虫だ。
アザミの花にずっと居続けたアズチグモがきのうあたりからいなくなって、代わりに小さな虫がやってきていた。
ハテ、何て虫だろうか?
帰って図鑑で調べたら、ウスモンミドリカスミカメ(薄紋縁霞亀虫)に似ている。
淡い黄緑色をした小型カスミカメムシで、キク科やイネ科の植物の汁を好むという。
アザミもキク科の植物。自分を食べるアズチグモがいなくなったので、これ幸いとやってきたのだろうか。
キチョウがヒラヒラ忙しく飛び回っていて、葉っぱの裏にとまった。
サンゴジュの赤い実にシオカラトンボがとまった。
実を食べるわけじゃなく、日光浴かな?