土曜日朝の善福寺公園は晴れ。最初、風が冷たく感じられたが、次第にさわやかになる。歩いているうち肌がなじんできたのだろうか。
空いっぱいにうろこ雲が広がっている。
うろこ雲はいわし雲とも呼ばれるが、巻積雲(けんせきうん)の一種に分類される雲で、秋に見られることが多い。
上空5000~1万3000mぐらいの高いところに現れる雲だとか。
しかし、やがて上空はうろこ雲もなくなって、快晴の空になっていった。
上池を半周して下池へ。
公園内のサクラがあちこちで返り咲きをしているが、満開に近いほど咲いている木があった。
アゲハチョウが翅を休めていた。
翅の先がちょん切れているから飛びつかれたのかな?
葉っぱの上にいたのはテントウムシ。
その上にクモもいた。
秋の日差しを浴びてキチョウ。
日向ぼっこしてるのかな?
下池を1周して再び上池へ。残りを半周する。
青空の下で翅を休めているアカトンボ。
ジッとしているので近寄って、お顔を拝見。
複眼の何て大きいこと。
上が茶色で下が緑色しているが、上の部分と下の部分では働きに違いがあり、上の部分は遠くのものを捉えるために使われ、下の部分では近くのものを見定めるために使われるといわれている。
複眼の上下で色覚も異なっており、上部分では紫外線から青緑色の短い波長の光が見えていて、下部分では紫外線から赤色まで幅広い波長の光が見えるのだとか。
それで複眼の色も上下で違うのだろうか。
葉っぱの上にセセリチョウがとまっているところに、別のセセリチョウがやってきた。
背後からだんだん近づいていく。
ひょっとしてオスがメスにラブコール?
ほとんどお尻にくっつきそうになったところで、前にいたのが逃げていってしまった。
あー、残念でした。
先日見つけたウラナミシジミかな?
翅のうしろから突起が伸びている。黒い斑点は目玉で、突起は触角に見せて、天敵の目を欺いているのでは?といわれている。
枝の先のアカトンボはアキアカネのオスか。
だとすると、下にとまっているのはメスのアキアカネ?
ちょっと離れてはいるがデート中かな?
翅を目いっぱい広げているミスジチョウ。
コミスジのようだが、胸からおなかにかけでの胴体部分がエメラルドグリーンに輝いていて美しい。
とまってる葉っぱは汚いが。
カリガネソウにやってきたのはクマバチ。
体が重いものだから、蜜を吸おうと花にとまると、花が下に沈んでクマバチの背中に花粉がつくようになっている。
夢中で蜜を吸ってるからかクマバチがまん丸に見える。
アミガサハゴロモかな?と近づくと、どうも違う感じがする。
翅の色がいつも見るアミガサハゴロモと違うし、翅の真ん中の端にある白い斑点も平べったい三角形で、これも違う。
頭の感じは?と近づくと、セミに似た目をしていて、カメムシの仲間でハゴロモの一種であるのは確かなようだ。
不思議に思って帰ってから調べたら、アミガサハゴロモに似た外来種であるかもしれないとわかった。
外来種だとしたら、ポチャジア・シャントゥンゲンシス(Pochazia shantungensis)あるいは、リカニア・サブリマータ(Ricania sublimata)という学名で、2018年ごろから国内で確認されるようになっているという。和名はまだない。
中国から東南アジア原産で、次第に北上して生息域を拡大してきているようだ。
これも温暖化の影響によるものなのだろうか?