金曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝から暑い。
けさはいつもより1時間ほど遅い出発。
さすがに羽化中だったり羽化直後のセミはあまり見ないが、むしろ羽化に失敗して死んでしまったものが目につく。羽化成功率はそれほど高くはないのだろうか?
ミンミンゼミがジッとしていた。
コサギとカワウが仲よく並んで毛繕いしていた。
池のほとりにはイトトンボ。
イネ科の植物の穂先に細くてスマートなカメムシ。
クモヘリカメムシのようだ。
淡い緑色で背中が茶色っぽい。イネ科の雑草がはえている草むらに多く見られ、口針をイネのもみに差し込み吸汁するんだとか。農家にとってはやっかいな虫だろう。
一対の白い紋があるカメムシが交尾中。
ムラサキシラホシカメムシのようだ。体色は紫がかった銅色、小楯板基部に1対の白色紋がある。
今シーズン初めて見るキマダラカメムシの幼虫。
キマダラカメムシの特徴は脱皮して成長するごとにまるで違った色合いに変身することで、これは老熟幼虫の段階。粉を吹いたような暗い灰色に規則的なオレンジ色の星が並んでいる。
もともと東南アジアや台湾でよく見られるカメムシだそうだが、日本では1770年代に長崎の出島で発見された記録があるものの、その後200年以上にわたって長崎県以外では確認されてこなかったという。
それが、最近になって急速に他の地域に分布を広げるようになったのだそうだ。
東京では2008年、小平市で撮影された写真が昆虫専門の月刊誌に投稿されたのが最初というから、けっこう最近のことだ。
今では当たり前のように見るようになった。
ここまで勢力を広げた理由は、温暖化の影響というより、都市の生活に適応した結果ではないか、と専門家は指摘している。
キマダラカメムシは都会に多いサクラやケヤキなどの樹液を吸う。都会では、サクラの葉を食べる虫はいても樹液を吸う虫はあまりいない。競合する虫がいなかったことから分布を広げたのではないか、ということだ。
シジミチョウのオスらしいのが翅を広げて花の蜜を吸っていた。
フヨウの花を訪れているのはミツバチ。
体中が花粉まみれだ。
ミツバチの大好物は花の蜜と花粉。花の蜜はいったんおなかにおさめ、花粉はまとめて団子にして脚のあたりにくっつけて巣まで運んでいくが、とりあえずは花粉まみれになって至福のときをすごしたいのだろうか。