土曜日朝の善福寺公園は曇り。涼しげな風もときおり吹くが、湿度が高すぎてムシムシ。まるで熱帯雨林にいるみたい。
公園に着いてまず見つけたのが、お尻に突起のあるスズメガの幼虫。
クロスズメの老齢幼虫のようだ。
緑色の体色で、背面と側面に白と褐色の縦線がある。
前から見ると、黄色と茶色のストライプ柄。
何かに擬態してるんだろうか。
上池を半周して下池へ。
けさもアオサギが木のテッペンで首を伸ばしている。
やがて少しだけS字状に折り曲げた。
下池を1周して再び上池へ。
木の幹に張りつくようにして虫がいる。
前にまわると、キマダラカメムシが脚をおっぴろげていた。
きのうは東京地方で、もの凄い雷、それにモーレツな雨が降った。
その余韻か、ギンナンがたくさん落ちていた。
アザミの花に張りつくようにしているのはダイミョウセセリ。
翅を広げて蜜を吸っている。
まるで「この花はオレのもの」と独り占めしてるみたい。
ダイミョウセセリはとまるとき、翅を広げたままとまるのが特徴だが、蜜を吸うときも同じなのね。
細いストローのような口吻を伸ばして、チューチュー音が聞こえるようだ。
チョウは長くて細い口吻でどのようにして蜜を吸っているかというと、液体の上昇は細い管を利用した毛細管現象ではなく、しっかりとポンプの作用で吸い上げているのだとか。
口の中に口腔ポンプというポンプがついていて、これが膨張・収縮することで液体を吸い込んでいる。しかもポンプにはちゃんと弁がついていて、膨張・収縮で弁の開け方を変え、上手に蜜を吸い込んでいるのだとか。
さて、毎日観察しているゴマダラチョウのさなぎ。
けさはどうなっているかと見てみると、何といつの間にか羽化していた!
ジッとして動かないからまだ羽化して間もないのか。
外来種のアカボシゴマダラだ。
脱皮直後で翅が十分に乾いてなくて、それで動かずにいるようだ。
それをいいことにそーっと近づく。
複眼は黒く(中には黄色いのもいるらしい)、黄色い口吻がまるまっていた。
池のほとりにいたのは、アミガサハゴロモ。
チョウかガに擬態したカメムシ。
せっかくの翅も“見せ翅”らしく、飛ぶときはチョウのようにヒラヒラ舞うのではなく、ジャンプするように飛んでいく。
公園からの帰り道、メジロがエサをくわえたまま動かずにいる。
ときどきキョロキョロしてるから、だれかを探しているのかな?