木曜日朝の善福寺公園は曇り。風がなくムシムシ。
上池を半周して、道路を隔てた下池に向かっていると、ニイニイゼミが羽化中だった。
アブラゼミの羽化中の姿が乳白色の天使のように見えるのと比べると、地味な色合い。
少しずつ脱皮しているのか、まるで動きはない。
そのまま散歩を続けると、けさもあちこちで羽化中のセミや羽化直後のセミ。
下池をめぐっていると、イトトンボ。
美しい模様のカメムシがミズヒキの枝にとまっているのを発見。
まるで象嵌を施したような金色っぽいラインが美しい。
“歩く宝石”とも呼ばれるアカスジキンカメムシだ。
全体が金色をまぶしたような緑色をしていて、独特の赤色の筋模様が入っているのでこの名がついたが、日差しの関係か、赤い筋模様も金色に見える。
しかし、この美しい姿も、死ぬと鮮やかな緑色ではなくなって暗い緑になってしまうという。生きているからこそ美しい、命の輝きによる色のようだ。
バッタがジッとしているので正面から観察。
こちらはジミーな色合いのカメムシ。
クサギカメムシだろうか。
上池を1周して、さきほどニイニイゼミが羽化中だったところに戻ると、ちょうど羽化した直後だった。
最初に見つけたときから3、40分たっていた。
上から見たところ。
体が乾くまでしばらくジッとしているようだ。
上池に戻ると、大型のカマキリ。7~8㎝はある。オオカマキリだろうか。
アジサイの葉っぱの上にいたが、葉っぱと比べると大きさがわかる。
上から見たところ。
複眼も緑色している。カマキリの複眼は数万個の個眼がドーム状に集まってできていて、視野はほぼ360度という。
顔の真ん中から触角が突き出ている。
公園からの帰り際、池のほとりにカワセミが飛んできて、木陰からエサをねらっていた。