善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

サクラらしくないウワミズザクラ

土曜日朝の善福寺公園は曇り快晴。日なたはポカポカ、日陰は寒い。

 

高い木の上のほうにまるで白いブラシのような花が咲いている。f:id:macchi105:20210410085006j:plain

ウワミズザクラという。

ソメイヨシノなどとはまるで違う花の形。それでもサクラなのか?

漢字で書くと「上溝桜」。古代の亀卜(きぼく、亀甲占い)の際、この木でつくった板の上面に溝を彫って使われたことに由来し、この板のことを「波波迦(ははか)」と呼んでいたそうだ。

古事記」にも「天の香具山の真男鹿(まをしか)の肩を全抜(うつぬ)きて、天の香具山の波波迦を取りて、占合(うらな)ひまかしめて」とあり、現在でも大嘗祭での亀卜の儀式ではウワミズザクラの波波迦木が用いられているという。

英名は「Japanese bird cherry」。欧米人はこの木を鳥に見立てたのだろうか。

 

イブキシモツケも咲き出した。f:id:macchi105:20210410085040j:plain

つぼみがふくらんできた。f:id:macchi105:20210410085109j:plain

ツグミはまだ北へ帰らないでいる。f:id:macchi105:20210410085139j:plain

近くにシロハラもいた。

 

上池ではメスのカワセミがポツンと1羽。f:id:macchi105:20210410085159j:plain

恋に敗れた方のメスだろうか。

若葉を映す水面の模様がまるでアートだ。