月曜日朝の善福寺公園は曇り。風はなく、すごしやすい。
機織りで使う苧環という糸玉に似ているというので名づけられたという。
「苧(お)」というのは麻糸のことで、これをくるくる巻いたものを苧環というらしい。
そういえば文楽や歌舞伎に「道行恋苧環」というのがある。「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」の四段目に出てくるが、昔は、七夕の笹に赤糸と白糸をそれぞれ巻いた苧環を飾り、2本の糸を結び合わせて男女の変わらぬ仲を祈ったのだとか。
見上げると、ウワミズザクラ(上溝桜)が咲いていた。
バラ科の植物で名前はサクラとつくが、よく目にするサクラとはまるで違っていて、まるでブラシみたいな花。総状花序と呼ばれる花のつき方で、雄しべばかりが目立つ。
和名は、古代の亀卜(きぼく、亀甲占い)で、溝を彫った板にこの木が使われたことからとか、ウミガメの甲羅やシカの骨に溝を刻み、この木を燃やしてできたひび割れの形や方向で吉凶を占ったからなど、名前の由来には諸説あるという。
すると中から1羽が、見えるところに顔を出してくれた。
「オハヨー」とでもいってるのかな。
その後、枝にとまってしばらくじーっとしている。
いつもは瞬時にエサをついばんでは移動していくのでせわしないが、こんなに動かないのを初めて見る。
でも見ると、体は動かないがあちこち見ている感じ。
仲間を探しているのか、それとも近くに巣があり、そのありかを知られないためにわざとわが身をさらしているのか。
時間にして2分ほど。長く楽しませてくれて、やがていなくなった。
テントウムシか交尾中・・・でした。
背中の模様は違うが、同じナミテントウ同士なのかな。
下池をめぐっているとオスの三郎くんらしいカワセミがとまっていたかと思ったらすぐに上池方面に飛んで行った。
公園を1周して上池にさしかかると、さっきの三郎くんらしいカワセミ。
小魚をゲットすると、頭を上にしてくわえるメスへのプレゼントポーズで下池方面に飛んでいった。
三郎くんは今は下池でメスとラブラブ中だが、以前は上池の端っこを根城にしていた。
勝手知った場所でエサをゲットし、メスにサービスしようとしているようだ。
暖かくなって、公園の中にあるニホンミツバチの巣はなんとか冬越しができたかなとのぞいてみると、木の虚の中につくった巣から、次々と働きバチが飛び出していくところだった。
中には脚に花粉団子をつけて巣に戻ってきたのもいた。(写真に小さく黄色いのが写っている)。
今はちょうど花の季節。
ミツバチの季節の到来でもある。