日曜日朝の善福寺公園は曇り。ヒンヤリと涼しい。
けさのカワセミは?と探すと、いつもカワセミが止まっているあたりにズラリとシラサギが何羽も止まっている。
やがて、シラサギが好きなところに散らばっていったところで、どこからかカワセミが飛んできた。
シモツケの花がまだ咲いている。
池の畔のあちこちで目にするこの花は?
タウコギ(田五加木)に似ているが、どうやら帰化植物のアメリカセンダングサのようだ。花びらはなく、総苞と呼ばれる部分が葉状になっていて四方に開いている。
北アメリカ原産で、葉っぱが樹木の栴檀(センダン)に似ているというのでこの名がついたらしい。
マユミの実も赤くなってきた。
イトトンボが2匹。
カマキリがエサをねらっているんだが、後ろ脚を大股開きにしてヘンな格好。これで本人は安定しているんだろうが。
セミがまだ羽化している。こんな遅くなって、恋の相手は見つかるだろうか?ちょいと心配。
水平に張られたクモの巣に不思議なものがつながって付着している。
何だろうと近づくとゴミのような丸いものが5つ、1本の太い糸の上に等間隔で並んでいる。
真ん中のは黒っぽく、ほかの4つは白っぽい。
さらに近づくと、急にブルブル震え出した。しばらく震えてピタッとやんだ。
マルゴミグモ(マルコメミソじゃありません)というクモのようだ。
真ん中の黒いのが成虫の、おそらく母親で、等間隔に並んだ白い4つのかたまりは卵嚢(らんのう)だろう。
コガネグモ科ゴミグモ属のクモだそうで、同じゴミグモ属は日本には20数種が棲息しているという。
脚を折り畳んでいるからとてもクモには見えない。まるでゴミだ。そうやってカモフラージュしているのか?と思ったら、脚を折り畳んだ丸い体で、捕まえた獲物の残骸や風で飛んできたものを巣の中心に並べておくのでマルゴミグモと名がついたらしい。
このクモの特徴は網の上に乗ることだそうで、ふつうクモの網は垂直に張られるものだが、このクモは網を水平に張ることが多く、ほかのクモが網にぶら下がって体を支えるのに対し、網の上に乗っかっている。
ブルブルと震えるのも水平だからできるワザで、外敵に対する威嚇の行為なのだろうか。