イタリア・ピエモンテの赤ワイン「ドルチェット・ダルバ(DOLCETTO D’ALBA)2018」
はるか14世紀よりイタリアワイン史に足跡を残すトスカーナ州フィレンツェの名門メーカー、アンティノリがピエモンテで手がけるワイナリー、プルノットの赤ワイン。
プルノットは、ブドウ畑の景観が世界遺産ともなっているランゲ地方のアルバに流れるタナロ川の右岸に位置している。
石灰岩と粘土が混じった土壌から生み出されるドルチェットを100%使用。
果実味が豊かで酸味も控えめの飲みやすいワイン。
ワインの友で観たのは民放のBSで放送していた香港映画「イップ・マン 継承」
原題「葉問3、英名Ip Man3」
「葉問」という漢字の読みは、北京語では「イエ・ウェン」、広東語では「イップ・マン」と発音する。
2015年の作品。
実在の武術家、葉問(イップ・マン)を主人公にしたカンフー映画。「イップ・マン 序章」「イップマン 葉問」に続く「イップ・マン」シリーズの3作目。
監督ウィルソン・イップ、出演ドニー・イェン、リン・ホン、マックス・チャンほか。そして何とプロボクシングの元ヘビー級世界王者、マイク・タイソンが敵役で出演している。
1950年代末の香港。伝説の武術家イップ・マン(ドニー・イェン)は、妻(リン・ホン)や息子と静かな毎日を送っていたが、都市開発を進めるアメリカの不動産業者フランク(マイク・タイソン)が息子の通う小学校の土地を狙っているのを知る。強引に地上げを行う不動産業者とその手下から小学校を守ろうとするイップ・マン。
悪辣な手下たちをけ散らしていく彼だったが、妻ががんに冒されていることを知る。愛する家族とともにいるべきか、自分たちが暮らす町のために戦うべきか、思い悩む彼は……。
やはり見どころはイップ・マンの詠春拳。
詠春拳とは中国・広東省を中心に伝承されてきた徒手武術を主とする中国武術のこと。200年から300年の歴史があるというが、開祖は尼さんなんだとか。そのためか「短橋狭馬」が基本のスタイル。橋とは腕、馬とは足のこと。つまり狭い歩幅でショートパンチを繰り出すのが詠春拳の特徴という。
イップ・マンの詠春拳は、彼の弟子だったブルース・リーの「アチョー」と叫ぶようなハデさは全然なく、寡黙なまでに静かで、それでいて高速で繰り出す必殺拳の見事さ。まるで黒澤明監督の「七人の侍」の居合の達人、久蔵(宮口精二)みたいだ。
足元まである黒のロングガウンは闘いに邪魔じゃないかと思うんだけど、かえって颯爽として、似合っている。
狭いエレベーター内で妻を守りながらのバトル、おなじ詠春拳の達人、人力車夫との死闘。
マイク・タイソンとの対決もあったが、こちらは引き分けに終わり、元世界チャンピオンに敬意を表したのか。
どっちにしたって胸のすく映画だった。
「イップ・マン」シリーズの第4弾で最終章の「イップ・マン 完結」が今、劇場公開中という。