日曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝から暖かい。
ヤブニンジンに似た植物の茎に小さな小さな虫が取りついている。
大きさ4~5㎜ほど。
しかし、真っ黒な体に背中の赤色が鮮やかだ。
ムネアカアワフキというらしい。
半翅目(カメムシ目)ヨコバイ亜目(頸吻亜目)トゲアワフキムシ科。
オスでは小楯板と呼ばれる部分だけが赤いが、メスは背中(昆虫は胸と呼ぶらしいが)全体が赤いから、これはメスだろう。
それにしても何でアワフキなんていうのか?
幼虫のとき、腹部から糖タンパク質を含む粘液を出して、気門(呼吸のための穴)から空気を送り込んで泡をつくる。それで「泡吹き」というわけだが、泡は外敵から身を守る“家”の役目をするのだろう。
カマキリの卵を包む泡に似ている。
ウワミズザクラの花。
サクラといいながら、ソメイヨシノなんかと違ってまるでブラシのような花。
よく見ると無数のシベが突き出していて、生殖器丸出しという感じがしないでもない。
ウワミズザクラ(上溝桜)の名前は、古代の亀甲占い(亀卜)で、この木を燃やしてシカの骨の割れ目で吉凶を占った故事に由来しているんだとか。
鋭くて痛そうなトゲに守られてカラタチの花が咲いていた。
トゲの痛さでは一番じゃないだろうか。
北原白秋も「からたちの花」の中で、「からたちのとげはいたいよ。青い青い針のとげだよ」と歌っている。
これから咲く準備をしているツバキの花。
まんまるのボールみたいだ。
けさも池の真ん中にカワセミのメス。
池をめぐっていると、さっきのが近くに止まっていた。