善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

花粉はハートでタネはプロペラ

木曜日朝の善福寺公園は始め雲が多かったがやがて晴れ。

 

黄色い小さい花がたくさん咲いている。

ヘビイチゴだろうか。f:id:macchi105:20200423084358j:plain

似たような花にキジムロがある。

ヘビイチゴにキジムロ、それにミツバチグリなんかは同じバラ科キジムシロ属で、花だけ見るととてもよく似ているという。ハテ? 

近づいてよーく見ると、この花の花粉もハート形をしている。f:id:macchi105:20200423084438j:plain

トキワツユクサといい、植物にとっての愛のカタチもハート形なんだろうか。

 

花粉がハートなら、モミジ(カエデ)の実はプロペラ形。f:id:macchi105:20200423085102j:plain

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モミジの仲間の種子は「翼果(よくか)」とよばれる2枚の羽をもつ実の中にある。

なぜこんな形をしているかというと、タネを少しでも遠くに飛ばすため、クルクルまわるプロペラの形になっている。

風を味方にしようとする植物の知恵だ。

 

ハナミズキの小さな花がだんだん開花していっていた。f:id:macchi105:20200423085142j:plain

上池と下池をつなぐ小川(遅野井川)にマガモがいた。

すぐ近くにいたのでよく見ると、羽毛についた水滴がまるで汗のようにしたたっている。

マガモの羽毛はよほど撥水性が高いのだろう。f:id:macchi105:20200423085209j:plain

自然の撥水性能の高さに感服していると、そばにカワセミのオスが止まっていた。f:id:macchi105:20200423085232j:plain

やがて上池方面に飛んで行き、上池では2羽のカワセミが仲よく飛んでいた。

 

ところで、いつも4月下旬になると上池にはコイノボリが池の真ん中を泳ぎ、初夏の風物詩になっているが、けさ掲示板を見たら「今年はコイノボリの掲揚を中止します」とあった。

コイノボリを掲げたって“3密(密閉、密集、密接)”とは関係ないし、むしろ人々の心を癒す効果の方が大きいと思うが、何でもやめれば無難にすむと思っているのか? それとも癒しを求めて公園に来ないでくれといってるのか?