火曜日朝の善福寺公園は晴れ。日陰は北風が冷たい。
やはり、高いところからの方が獲物がよく見えるのだろうか。
2、3日姿が見えなかったジョウビタキがいつものあたりに止まっていた。
地面に降りてはエサを漁っているが、 小首をかしげるポーズがカワイイ。
左に首をかしげて・・・。
今度は右に。
ジョウビタキはしばしばこういうポーズをとるが、それにしてもなぜ首をかしげるのだろうか?
首をかしげるのはジョウビタキだけでなく、ほかの鳥にも見られる現象であり、草食の鳥の特徴だとの説がある。
ほとんどの肉食動物の目が前方についているのに対して、草食の動物は顔の両側に離れてついていることが多いという。
肉食動物は獲物ねらって一直線で飛びかかるから、正確に相手の位置がわかるように目の焦点が合わせやすいよう前方に接近してついている。
一方、草食の動物は、天敵がねらっているのを的確にキャッチするため四方八方に目配りしなければいけないので、それこそ360度の視界を保てるよう顔の両側に離れてついている、というのだ。
ただし、そうすると正面がとても見えにくくなる。そこで、首をかしげて片方の目で正面を見て、位置を正確に確認しているのだという。
つまり、首をかしげるのはかわいいポーズをするためではなく、「見るため」というわけだ。
そういわれてみると、タカの目はけっこう前のほうに接近してついているし、やはり肉食であるフクロウの目も前についている。
鳥ではないが馬の目は両方の目が離れた位置についていて、後ろのほうもよく見えるという。競走馬の場合、まわりを気にして走るのに身が入らない馬に遮眼革をつけることがあるが、あれは馬の目の外側に装着することで視野をさえぎり、前方しか見えないようにするものだ。
やはり肉食のカワセミの目はちょっと離れている感じもするが、カワセミの場合は、前方を見るとともに、天敵から身を守る必要にも迫られているから、多少離れた位置にあるのかもしれない。