土曜日朝の善福寺公園は晴れ。上空にうろこ雲。
ジョロウグモのオスとメス。メスに比べて何とオスの小さいことか。
オスは少し離れたところでメスとの交尾を狙っている。
うっかり近づこうものなら、自分よりはるかにデカいメスに食べられてしまうからだ。
メスはとにかくなんでも動くものが寄ってくればパクリと食べてしまう習性があるらしい。
だからメスがエサを捕まえてムシャムシャ食べているときとか、脱皮しているときとか、相手の隙を狙って交尾するしかないんだとか。
そういうメスだって、春に孵化して何度か脱皮を繰り返して成長し、成熟するのは9~10月ころ。交尾のあと産卵し、やがて死んでしまうから、7カ月ほどの命しかない。
その7カ月を力いっぱい生きている。
力いっぱいといえば、このところ池の縁でよく見るブラシみたいな穂を付けた植物はチカラシバというんだそうだ。漢字で書けば力芝。
イネ科の多年草で、しっかりと根を張るため力いっぱい引っ張ってもなかなか抜けないというので付いた名前がチカラシバ。
そういえば力試しに用いられる大きな石で「力石(ちからいし)」というのがあったな。
近くの井草八幡宮には江戸時代に奉納されたという力石がいくつも残っているが、かつて近郷の力自慢が例大祭のときに「石担ぎ」を競い合ったんだとか。
一番重いもので60貫、225㎏にもなる。
そんなものを持ち上げるなんて、昔の若者はたくましかった。