善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

漫画家たちの戦争

金の星社刊『漫画家たちの戦争』(全6巻)を読んでいる。本日までに手にしたのは『戦場の現実と正体』『未来の戦争』。

金の星社は児童書を主に手がける出版社。創業95周年を記念して、戦争を知らない世代に悲惨な現実を伝えようと今回の企画が実現したという。

原爆、子ども、銃後などのテーマ毎に戦争漫画を載せていて、手塚治虫ちばてつや赤塚不二夫水木しげるなどの“巨匠”から「こち亀」の秋本治、なつかしい人では白土三平など、幅広い漫画家たちの作品が集められている。

どの作品も力作で、戦争と正面から対峙していて、考えさせるものばかりだ。
監修者である京都精華大学客員教授中野晴行さんが、それぞれの作品のあとに「読書の手引き」を寄せているが、これがまた素晴らしい内容。作品と合わせて読むと理解が進む。
多くの子どもたちに読ませたい本。

全部で39作品が収められているというが、今のところ読んだ作品は以下の通り。
題名と作者名をみただけでそそられる。

『戦場の現実と正体』

水木しげる『白い旗』
手塚治虫『大将軍 森へ行く』
楳図かずお『死者の行進』
古谷三敏『寄席芸人伝 噺家戦記 柳亭円治』(脚本協力・あべ善太)
松本零士『戦場交響曲
比嘉慂『母について』
白土三平『戦争 その恐怖の記録』
秋本治『5人の軍隊』

『未来の戦争』

石ノ森章太郎『くだんのはは』(原作・小松左京
星野之宣『落雷』
山上たつひこ『地上』
ひらまつつとむ飛ぶ教室
諸星大二郎百鬼夜行
松本零士『THE WORLD WAR3 地球 THE END』
手塚治虫『山の彼方の空紅く』
藤子・F・不二雄『ある日・・・・・・』