善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+burrata+映画「無垢なる証人」他

イタリア・ピエモンテの赤ワイン「ドルチェット・ダルバ・マンドルロ2020」f:id:macchi105:20211010145225j:plain

ピエモンテ州ランゲの家族経営ワイナリー、エルヴィオ・コーニョの赤ワイン。

ちなみにこのあたりのブドウ畑の美しい景観は世界遺産になっている。

ピエモンテの土着品種ドルチェット100%。

ドルチェットは早熟なブドウ品種で果実味が豊か。味わいは、酸が少なく、タンニンが多いのが特徴という。うーん、たしかにそんな味が・・・。

 

写真中央の白くて丸いのはイタリアのフレッシュチーズburrata(ブラータ)。イタリアから空輸されたばかりで、いつもすぐ売り切れちゃうが、運よく買えた。商品名はle favolose del Parco。「すばらしい」という意味だとか。

名前の通り、すばらしくおいしくてたくさん食べたので、メインの牛ステーキはパス。それくらい満足度の高いチーズだった。

 

ワインの友で観たのは、民放のBSで放送していた韓国映画「無垢なる証人」。

2019年の作品。

監督イ・ハン、出演チョン・ウソン、キム・ヒャンギ、イ・ギュヒョン、チャン・ヨンナム、ヨム・ヘランほか。

 

久々に観た泣ける映画。

 

長い間、庶民の味方として信念を貫いてきた人権派弁護士のスノ(チョン・ウソン)。しかし、父親がパーキンソン病を患っている上に友人の保証人になって借金を抱えてしまい、今の給料ではとても生活できないと悟ったスノは、理想を捨てて、大企業の利益優先で知られる大手の弁護士事務所に入ることにした。

さっそくスノにある殺人事件の被告を弁護する仕事が回ってきた。亡くなったのは80歳の老人で、その家で働く家政婦の女性が殺人の罪で起訴されていた。事件の唯一の証拠となるのは、犯行の様子を向かいの家から見ていた目撃者の証言だが、その目撃者とは、15歳の自閉症の高校生ジウ(キム・ヒャンギ)だった。

スノは、自閉症の少女の証言能力の無さを利用しようと、ジウを法廷に立たせる作戦に出て、ジウと親しくなろうと何度も自宅に訪ねていく。

ジウには不安障害や強迫障害のような症状があるため、話を聞くのは容易ではない。ところが、何度も接触を試みていくうち、彼女のひたむきな純粋さとともに、驚異的な記憶力や視力、聴力といった卓越した才能に気づくようになる。

そして、スノは知るのだった。普通と違うというのは、決して劣っているということではないのだ、と。

 

ついでにその前に観た映画。

民放のBSで放送していたアメリカ映画「プリズナーズ」。

2013年の作品。

監督ドゥニ・ビルヌーブ、出演ヒュー・ジャックマンジェイク・ギレンホールポール・ダノメリッサ・レオほか。

 

感謝祭のパーティーのさなか、ケラー(ヒュー・ジャックマン)と隣家の2人の幼い娘が失踪する。ロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)は目撃証言から容疑者アレックス(ポール・ダノ)を拘束、取り調べるが、証拠不十分で釈放する。事件につながる証拠を見つけられない上、アレックスのIQは10歳程度と推定され、同居する伯母ホリー(メリッサ・レオ)の手助けなしでは自分の名前も書けない彼に、高度な犯罪を実行する能力はないと結論付けられたからだ。

しかし、納得がいかないのがケラー。直感からアレックスこそ犯人に違いないと確信。自らの手で娘を助け出すため、彼を誘拐・監禁し、激しい暴力を使って口を割らせようとする。娘を思うあまりの“暴走”の行方は・・・?

 

映画の冒頭、「天にましますわれらの父よ・・・我らの罪を赦したまえ」とキリスト教の「主の祈り」が流れる中、感謝祭のために父親と息子が野生のシカを射殺するところから物語がはじまる。その後のあちこちに聖書の言葉が出てきて、かなりキリスト教的な匂いのするサスペンス映画だった。

題名の「Prisoners」というのも「囚人」の意味で、やはり何らかの教訓がそこに込められているのだろうか。

 

民放のBSで放送していたアメリカ映画「ベスト・フレンズ・ウェディング

1997年の作品。

元カレを奪われて嫉妬に燃えるジュリア・ロバーツが、あれやこれや嫌がらせをして元カレの愛を取り戻そうとする物語。

その後、年を重ねて「白雪姫と鏡の女王」で悪女役をすることになったジュリア・ロバーツだが、このころから悪女っぷりがサマになっていた。

ジュリア・ロバーツも、元カレの婚約者役のキャメロン・ディアスも、若い。このときジュリア・ロバーツ30歳、キャメロン・ディアス25歳。

バンか?オオバンか?

日曜日朝の善福寺公園は曇り。けさもさわやか。

 

けさのカワセミは、上池に1羽、下池に1羽。

上池のカワセミはメスのようだ。f:id:macchi105:20211010090946j:plain

 

下池では娘っ子のサクラちゃん。f:id:macchi105:20211010091011j:plain

小さな魚をゲットしていたから、なかなかすばしっこそうだ。

 

下池のヨシの陰から顔を出したのは、バンかと思ったら鼻からクチバシにかけてがやけに白い。

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バンなら赤いはずで、白いのはオオバンだから、それならオバンかというと、よく見るとクチバシの先が黄色い。この点はバンにそっくり。f:id:macchi105:20211010091128j:plain

羽も、オオバンなら全体が黒いのはずだが、バンの特徴である白い斑点がある。f:id:macchi105:20211010091202j:plain

とすると、まだ鼻っ先が赤くなってないバンの幼鳥だろうか?

うーむ、自然界の生きものはわからないことが多すぎる。

 

 

下池の水が落ちる善福寺川の源流付近にはダイサギf:id:macchi105:20211010091230j:plain

首をSの字に曲げて、なかなか美しいシルエット。

 

スイレン畑にはアオサギf:id:macchi105:20211010091249j:plain

 

赤い花を咲かせたミズヒキにカメムシがとまっていた。f:id:macchi105:20211010091312j:plain

 

ひとりもんのバッタ。f:id:macchi105:20211010091340j:plain

 

ヒラタアブがカラスノゴマの花の蜜を吸っていた。f:id:macchi105:20211010091402j:plain

 

アシタバには何匹ものキアゲハの幼虫が群がっていたが、幼虫のすぐそばにハエトリグモもいて、仲よくツーショット。f:id:macchi105:20211010091432j:plain

よくみると、別に仲よくしてるんじゃなくて、ハエトリグモは花を訪れていた虫をつかまえたところのようだった。

ハラビロカマキリの「見~たな~」

土曜日朝の善福寺公園は曇り。さわやかな朝。

 

けさのカワセミは、上池に少なくとも2羽、下池に少なくとも2羽の合計4羽。

少なくとも、というのは、池をめぐっていてカワセミを見るため、ひょっとして同じ個体を2回見ている可能性があるため。

まずは上池のカワセミ。メスのようだ。f:id:macchi105:20211009084424j:plain

こちらは性別不詳。f:id:macchi105:20211009084507j:plain

 

下池に回ると、2羽のカワセミが互いに近くにいて、1羽はすぐに飛び去った。

のこったのはお母さんカワセミか?f:id:macchi105:20211009084549j:plain

 

別の場所飛んできたカワセミ。若い感じだからサクラちゃんか?f:id:macchi105:20211009084617j:plain

 

ねぐらからやってきたのか、木の上にアオサギが舞い降りた。f:id:macchi105:20211009084636j:plain

 

ゴイサギの親子か。f:id:macchi105:20211009084700j:plain

手前が大人で、向こうが若鳥のホシゴイ。

 

大きなおなかをしたカマキリ。

ハラビロカマキリか。f:id:macchi105:20211009084728j:plain

しかもかなり太くなっているから、産卵期を迎えたメスだろうか。

カメラを近づけると、キッとこっちを向いて「見ィ~たァな~」。f:id:macchi105:20211009084749j:plain

うひゃー、こわい。

産卵期のメスのカマキリはかなり気性が荒くなっていて、迂闊に手を出すと攻撃されるとか。

 

縦にぶら下がっているのはスズメガの幼虫だろうか。f:id:macchi105:20211009084815j:plain

近づくと首をもたげてこっちを見てるが、図体に比べてかなりちっちゃくて、カワイイ顔してる。

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公園からの帰り道、クチナシの葉っぱをモリモリ食べているのはオオスカシバの幼虫。f:id:macchi105:20211009084942j:plain

シャカシャカと食べる音まで聞こえてきそうだ。

 

チャの花を訪れていたのはニホンミツバチf:id:macchi105:20211009085007j:plain

善福寺公園の巣から飛んできたのか。

脚には花粉ダンゴをくっつけて、蜜集めに忙しそうだった。

ホタルに擬態したホタルガ

金曜日朝の善福寺公園は曇りのち快晴。公園ではきのうの地震(東京で震度5強~5弱)の話題で持ち切り。

 

翅がボロボロになりながら、ルリタテハがコナラの樹液を吸っていた。f:id:macchi105:20211008093549j:plain

 

ゼンプクジアザミに見たことのないガが止まって、蜜を吸っていた。f:id:macchi105:20211008093618j:plain

太めの立派な触角に、赤色の頭、翅にはVラインの白い帯。

ホタルガのようだ。f:id:macchi105:20211008093640j:plain

しばし蜜を吸って、ヒラヒラと舞う姿はチョウそっくり。飛んでいるときも翅の白い帯がよく目立って、美しい。

それにしてもなぜホタルガ(蛍蛾)なのか。

それは見た目がホタルによく似ていることに由来しているという。

たしかに、ホタルも目立つ触角を持ち、頭の近くが赤っぽくて翅は黒い。

しかもホタルには毒があ って鳥は食べないため、毒のないホタルガがホタルに擬態しているといわれているのだとか。

かつては暗い森の中などでよく見られたが、最近は住宅地でも見かけるようになったという。

 

けさも上池に2羽、下池に3羽のカワセミ

上池のカワセミf:id:macchi105:20211008094043j:plain

 

下池では3羽いずれもメスだった。

まず見つけたのが、今まであんまり見たことない個体。f:id:macchi105:20211008094105j:plain

キョロキョロしてる。f:id:macchi105:20211008094121j:plain

 

続いては毎日のように見るメスのカワセミf:id:macchi105:20211008094212j:plain

 

そして、まだ娘っ子のサクラちゃん。f:id:macchi105:20211008094232j:plain

小魚をつかまえてすぐに飲み込んでいた。

 

池のほとりをめぐっていると、ウヒャー、毛虫がウジャウジャ。f:id:macchi105:20211008094254j:plain

ツマキシャチホコの幼虫のようだ。

見た目はオレンジ色で毒々しい感じだが、チャドクガなどと違って毒はないので、触っても平気らしい。

 

こちらはイモムシがウジャウジャ。

キアゲハの幼虫だ。f:id:macchi105:20211008094316j:plain

今ごろの時期になるとアシタバの葉っぱに群がるようになる。

 

アシタバの葉に、黒っぽい小さなアブかハエだろうか、やけに鼻の長いのがとまって花の蜜を吸っている。f:id:macchi105:20211008094445j:plain

ツマグロキンバエというハエで、ほかのキンバエとは違って死んだ動物とか汚物にはたからず、もっぱら花の蜜が大好きらしい。

翅の先が黒いのでツマグロ。f:id:macchi105:20211008094527j:plain

特徴的なのは、まるで象のような長い鼻。もちろん鼻ではなく口器で、花を訪れると長くのばして蜜を吸うのだとか。

大きな複眼が独特だ。青緑色の地に、6本の茶褐色の縞模様が入っている。f:id:macchi105:20211008094606j:plain

 

黄色い目をしたテントウムシf:id:macchi105:20211008094702j:plain

 

きのうのワイン+映画「コンフィデンシャル 共助」他

イタリア・シチリア島の赤ワイン「キュソラ・シラー・メルロ(CUSORA SYRAH MERLOT)2019」

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地中海に浮かぶ島、シチリア島マルサラ地区のワイナリー、カルーソ・エ・ミニーニに赤ワイン。

シチリア島は地中海性気候で気候に恵まれているところから紀元前7世紀ごろからワイン造りが行われ、生産量は常にイタリアでトップを争っているのだとか。

シラー、メルロ50%ずつをブレンドしたとても飲みやすいワイン。

 

ワインの友で観たのは、民放のBSで放送していた韓国映画「コンフィデンシャル 共助」。

2017年の作品。

監督キム・ソンフン、出演ヒョンビン、ユ・ヘジン、キム・ジュヒョク、ユナほか。

ドラマ「愛の不時着」で北朝鮮将校役を演じたヒョンビンが、北朝鮮の刑事役。

 

北朝鮮のエリート刑事(人民保安部特殊捜査隊検閲員)イム・チョルリョン(ヒョンビン)は、極秘任務中に上官チャ・ギソン(キム・ジュヒョク)の裏切りで仲間と妻を殺されてしまう。ギソンは自らが率いる犯罪グループとともに世界を揺るがすアメリカドルの偽札の原版を盗み、韓国へと逃亡。復讐に燃えるチョルリョンは、原版を秘密裏に取り返すという国家の密命を受ける。

北朝鮮側は、真の目的は韓国側に明かさないまま「北朝鮮の犯罪者が韓国に逃げ込んだので逮捕に協力してほしい」と韓国に共助捜査を依頼し、表向きソウルで開かれる南北長官級会談の随行員という名目でチョルリョンは韓国に派遣される。

一方、北からの要請で異例の南北共助捜査を行うことになった韓国側。北の本当のねらいを探るため、風采の上がらない庶民派刑事で家族思いのカン・ジンテ(ユ・ヘジン)に、共助捜査を偽装したチョルリョンの密着監視を指示する。

チョルリョンに与えられた時間は3日間。南北刑事の予測不能の共助捜査の行方は・・・?

 

韓国と北朝鮮は対立しているはずだが、そこは同じ民族。人間同士は仲よくできる、というわけで、うまい具合に極秘の南北共助捜査が成り立ち、アクション満載の映画となった。

超イケメンの北朝鮮刑事チョルリョンが韓国の刑事ジンテの家にやってきて、同居している義理の妹役ユナが一目惚れしちゃうところがほほえましい。

 

この映画、韓国では大ヒットて続編がつくられることになり、今度はチョルリョン(ヒョンビン)、ジンテ(ユ・ヘジン)のコンビにアメリカFBIの捜査員が加わり、南北米の3国共助捜査が展開するらしい。

チョルリョンに一目惚れしたジンテの義理の妹役のユナも出演するというから、恋の行方も気になるが。

 

ついでにその前に観た映画。

NHKBSで放送していたアメリカ映画「天国は待ってくれる」。

1943年の作品。

原題は「HEAVEN CAN WAIT」。

監督エルンスト・ルビッチ、出演ドン・アメチ、ジーン・ティアニー、チャールズ・コバーン、レアード・クリーガーほか。

 

1943年といえば太平洋戦争真っ只中の時期。それでもこんなのんきで平和な映画をつくっているが、一方、日本でもこの年に「無法松の一生」という名作が生まれている。

 

年老いて死んだヘンリー(ドン・アメチ)は地獄の入口で、天国へ行くか地獄へ行くかの手続きを委ねられている閻魔大王(レアード・クリーガー)に対して、自分は天国にふさわしい人生を送らなかったと語る。天国行きに執着しないヘンリーに興味を抱いた閻魔大王は、彼からじっくりと話を聞くことにし、ヘンリーは自らの人生を回想していく。

多感な少年時代や、最愛の妻マーサ(ジーン・ティアニー)との幸せな結婚生活。マーサが亡くなったあともほかの女性に夢中になった晩年など、ヘンリーはプレーボーイだった女性遍歴を振り返るが・・・。

 

映画を観ていて妙な男が出てくるので気になった。最初と最後に登場する「閻魔大王」なる人物だ。

日本の映画紹介をみると地獄の入口にいたのは「閻魔大王」となっているが、英語版では「His Excellency」つまり「閣下」となっている。

閻魔大王とはいわば冥界の裁判官であり、もともとヒンドゥー教の神で、それが仏教と習合して日本にも伝来したと考えられるが、キリスト教とは無縁だ。

「His Excellency」じゃわからないから日本文化に合わせて「閻魔大王」としたのだろうが、では「His Excellency」とは何者か?

映画をみると「His Excellency」はサタンみたいな風貌をしていて、サタンよりは多少やさしげにしたのは、映画をつくったほうも困ったからではないか?

何しろサタンはキリスト教では悪魔であり、天国か地獄かを裁く資格など持ってないはずだ。

 

旧約・新約の聖書によるかぎりは、キリスト教での天国か地獄かの分かれ目は、イエス・キリストの来臨・再臨のときとなっている。

新約聖書の最後の「ヨハネの黙示録」によれば、この世の終りにキリストの再臨と審判があり、死者も生者もそこですべての行いが裁かれることになっている。最後の審判で神の名簿に名前がない者は地獄に落とされ、名前のある者のみが天国に昇ることができるが、キリストの再臨はまだこれからなので、早いとこ信者になれば天国行きの切符は間に合いますよ、というようなことをいっている。

そんなことをいってたらとても待てないので、映画ではとりあえず「His Excellency」さんにお出まし願って、最後の審判前の“仮決定”として天国か地獄かを決めたというわけだろうか。

 

もともと原始宗教においては、死者の住む世界は地獄・極楽もなく、懲罰を伴うものではなかった、という説がある。また、地獄・極楽を行き来することも可能だったと考えられていたようだ。

そのいい例が「古事記」にあり、高天原、つまりは天上世界の神さまであるイザナギが、地の底の黄泉の国(死者の国)にいるイザナミに会いにいって帰ってくるという話が出てくる。

懲罰的な地獄観が現れるのはゾロアスター教からだそうで、仏教、キリスト教イスラム教以降になると「神に背いて悪いことをした者は地獄に落ちる」、さらには「自分のところの神を信じない者は地獄に落ちる」という脅迫的?な教えが浸透していくことになる。

そうやってみていくと、地獄・極楽は信者獲得の方便として使われている気がしないでもない。

 

民放のBSで放送していたアメリカ映画「カーリー・スー」。

1991年の作品。

監督ジョン・ヒューズ、出演ジェームズ・ベルーシ、ケリー・リンチ、アリサン・ポーターほか。

 

ホームレスで孤児の9歳の少女カーリー・スー(アリサン・ポーター)と父親がわりのビル・ダンサー(ジェームズ・ベルーシ)。2人は各地を放浪しながら当たり屋稼業で生計をたてており、冬のシカゴへやってきた。

今回のターゲットは駐車場にとまっていた高級車で、その車の持ち主の冷徹なエリート弁護士グレイ・アリソン(ケリー・リンチ)を見事にだまして夕食をごちそうになる。ところが数日後、ビルは本当に交通事故に遭ってしまい、事故の相手はふたたびグレイだった。

彼女は気を失ったビルを自分の家に運んで応急処置を施すが、カーリー・スーのあどけない笑顔の虜になり、不幸な身の上に同情してしまう。

結局、カーリー・スーとビルはグレイの家に居候することになるが、いつしか3人は離れがたい思いを抱くようになって・・・。

 

ジョン・ヒューズは日本でも大ヒットした「ホームアローン」の監督。「ホームアローン」はアメリカでは1990年(日本では翌91年)に公開されたが、その翌年につくったのが本作。

どちらも子どもを主人公にして、そのかわいらしさで大人を翻弄する筋書きで、とても似通った作品なのだが、不思議なことにジョン・ヒューズが監督をしたのはこの「カーリー・スー」が最後で、彼の遺作となってしまった。

彼は2009年、59歳のときに心臓発作を起こして亡くなっているが、それは「カーリー・スー」の18年もあとのこと。「カーリー・スー」をつくったのは41歳のときで、その後も「ホームアローン2」「ホームアローン3」の脚本・製作を担当し、そのほかにも「ベートーベン」「34丁目の奇跡」など話題作の脚本を書いたりしているが、監督は一切やってない。

彼は亡くなる直前まで元気だったという。それなのになぜ監督をやめてしまったのか?

一説には、彼は子どもやティーンを主人公にした映画の名手とされ、そうしたレッテルを張られることに嫌気が差し、また抵抗する気持ちもあって監督をやめてしまったともいわれているが、真偽のほどは定かではない。

下池のカワセミはサクラちゃん

木曜日朝の善福寺公園は曇り。雲が低く垂れ込めてて薄暗い。ミスト状の雨も少し。

 

シャリンバイの実が熟していた。f:id:macchi105:20211007090906j:plain

食用としても可らしいが。

 

けさも上池と下池に合計4羽のカワセミ

上池のカワセミf:id:macchi105:20211007090926j:plain

 

下池に回ると、近くに娘っ子のカワセミf:id:macchi105:20211007090946j:plain

毎日善福寺池カワセミを観察しているカワセミウオッチャーによると、はじめオスかと思ったらメスで、サクラと名前をつけたとか。

 

池をめぐっているとやはりメスのカワセミ。こちらは大人で、母親だろうか。f:id:macchi105:20211007091011j:plain

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さらに池をめぐっていると、さきほどのサクラちゃん。f:id:macchi105:20211007091048j:plain

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場所を変えながらエサ探し中だった。f:id:macchi105:20211007091118j:plain

 

葉っぱの裏で大型のクモが脚を広げていた。f:id:macchi105:20211007091144j:plain

ジッと静止していて、接近してきた昆虫などを捕食するのだろう。

 

1週間ほど前からアシタバにキアゲハの幼虫が何匹も群がっていたが、だいぶ大きくなった。f:id:macchi105:20211007091207j:plain

孵化の時期の違いか、それとも個体差なのか、大きさはまちまちだが、大きいのは2、3日で倍ぐらいになっている。ものすごい勢いで細胞増殖が進んでいるのだろう。

いかにもモリモリ食べてる、という感じ。f:id:macchi105:20211007091228j:plain

 

クチナシの木にはオオスカシバの幼虫。f:id:macchi105:20211007091300j:plain

オオスカシバの幼虫には緑色のタイプと茶褐色のタイプがあるが、これは緑色のタイプ。

キアゲハの幼虫の食草はセリ科の植物(アシタバはセリ科)だが、オオスカシバの幼虫はクチナシの葉っぱが食草。親はちゃんとクチナシに産卵し、孵化した幼虫は葉っぱをモリモリ食べていて、だいぶ葉っぱが少なくなっている。

 

ここにもお尻からアンテナみたいなのが突き出ている幼虫。やはりスズメガの幼虫だろうか。f:id:macchi105:20211007091325j:plain

秋はチョウやガの幼虫の季節でもある。

今ごろ生まれた幼虫は、蛹になって冬を越し、ジッと寒さに耐えて春には成虫になって飛び回るのだろう。

カワセミ親子?の攻防

火曜日朝の善福寺公園は快晴。ちょうどいい気温。

 

けさのカワセミは、上池に1羽、下池に3羽。

上池のカワセミf:id:macchi105:20211005090145j:plain

ほかにもどこかに隠れているかもしれないが。

 

下池では、メスの大人のカワセミらしいのが盛んにダイブしてエサ獲り中。f:id:macchi105:20211005090235j:plain

すると、少し離れたところに娘っ子らしいカワセミ

大人の方に近づいてくる。母親と娘だろうか。

何だか甘えてるような感じ。f:id:macchi105:20211005090302j:plain

しかし、大人のほうは背を高く見せたりして威嚇する素振り。

近づいてきた娘っ子を追い払っていた。f:id:macchi105:20211005090329j:plain

もうとっくに親離れ・子離れしてるから、自分の縄張りを主張しているのだろうか。

 

さらに池をめぐっていると、今度は若造らしいカワセミf:id:macchi105:20211005090354j:plain

場所を移動しながらエサをねらっていた。f:id:macchi105:20211005090409j:plain

さらに池をめぐっていくと、さきほどの母親だろうか。向こうも池をめぐりながらエサを探しているようだった。f:id:macchi105:20211005090445j:plain

カワセミを観察していると、アゲハチョウがヒラヒラ舞いながら飛び去っていった。f:id:macchi105:20211005090559j:plain

 

こちらでも、ジッとして動かないアオサギf:id:macchi105:20211005090637j:plain

何だかのどかな公園の朝。

 

葉っぱの間を小さいガが飛んでいて、すぐに葉っぱの陰に隠れた。

白線のある茶褐色のガで、シロオビノメイガのようだ。f:id:macchi105:20211005090717j:plain

 

カブトをかぶったような形をして、触角が節くれだっているカメムシf:id:macchi105:20211005090801j:plain

ヘリカメムシの幼虫だろうか。

 

ススキの穂が高く伸びていた。f:id:macchi105:20211005090736j:plain