善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

綯うと編むの違い

メンバーの一員となっている地域のミニFM放送局「ラジオぱちぱち」が、11月に開かれるイベントでパフォーマンスをやるというので、今、その準備に大忙し。といっても、みんな仕事を持っているので土日とか夜をつぶしてやるしかない。

どんなイベントかといえば、毎日のように散歩に行っている都立善福寺公園を主会場に、毎年行われている「トロールの森」という野外アート展。「現代アートを身近な環境の中で、たくさんのひとに見てもらおう」という趣旨のもと、2002年から始まり今年で9回目。わがラジオぱちぱちも青空カフェをオープンしたり、ラジオで紹介したりと協力している。

これまでは、屋外での美術作品展示が中心だったが、今年は、発表・表現の手法を視覚だけでなく、人間の様々な感覚と感情に訴えるパフォーマンス作品を中心に展開しようということになり、なんとラジオぱちぱちは「ライブ紙芝居『黄金バット 決闘!善福寺池~人間と河童とゾウをめぐる冒険~』」と題して、公園の緑と青空を背景に芝居をやることになった。

宣伝文句によると、「善福寺の平和のために日夜奮闘しております黄金バット、世界征服を企み悪事の限りを尽くしております大悪人ナゾー、この二人が善福寺池で死闘を繰り広げ、観客を恐怖と笑いの奈落に陥れます!ああ、あんなことやこんなことが!!善福寺地域のミニFM局・ラジオぱちぱちメンバーによる、オリジナル連続ラジオドラマの実演版」

で、芝居の練習はもちろんだが、衣装や大道具・小道具づくりも自分たちでやっていて、目玉は本物ソックリのゾウの登場。ほかに、衣装も凝ったものができあがり、当日が楽しみ?だが、その1部をチョコッと紹介すれば、これは、正義の味方・黄金バット善福寺池に棲むカッパが相撲をとるときに使う軍配。
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10数年前、日光に行ったとき十手もどきを土産に買い、これを心棒にして段ボールで作ったのがこの作品。

続いては、ジェット光線の平和利用を研究している篠原博士を縛る荒縄もどき。
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最近、都会では荒縄なんてなかなか手に入らない。そこで、段ボールを細く割いて作ったのがこの荒縄。縄は綯う(なう)というが、数本の細い段ボールをひものようにして編んで作った。早い話が三つ編みみたいな荒縄もどきだ。

綯うも編むも同じようなことだと思ったら、けっこう意味は違うようだ。何本かの糸状のものや紙を1つにねじり合わせるのが、綯う、あるいは縒る(よる)。綯うも縒るも何本かの細い糸を1つにまとめて丈夫することだが、「よる」にはそれ自身をねじって強くする意味もあるとか。また、「よる」の材料は紙、糸、わらのほか、針金も可能だが、「なう」材料は糸やわらに限られるんだという。
一方、「編む」は糸・竹・籐(とう)・針金・髪などを互い違いに組み合わせて、1つの形に作り上げる。

「ねじり合わせる」と「組み合わせる」。同じようで、まるで違う。人それぞれの人生のように。