善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

善福寺には山がある?

朝の善福寺公園。曇り、蒸し暑い。それもそのはず湿度80%。

毎日のように善福寺池をめぐっているが、そばを通るが渡らない橋がある。
善福寺池善福寺川(やがて神田川につながり東京湾に至る)の水源だが、その善福寺川にかかる最初の橋。フト近くまで行って橋の名前を見ると、「美濃山橋」とあった。

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はて「美濃山」というからにはここには山があったのか?
調べてみると、こんな記述に出合った。

「美濃山
池の北(善福寺2丁目32番~37番)にあった雑木林(里山)。松平美濃守が陣を敷いたとか、領地だったとかの伝承が残る。調べてみると松平で美濃守を名乗った人は4家7人おり、中でも美濃守信興は知恵伊豆松平信綱の子で、信綱が野火止用水など西部地域の開発に関わっていることからすれば信興が妥当だろう。であれば美濃山は高崎松平家の蒔山(江戸藩邸で使用する燃料としての供給基地)だったのか? また練馬大泉に稲葉美濃守の領地があった。それは関係ないのか?」

まあ、江戸時代、この辺はド田舎だったから、山あり谷ありの地形だったのだろう。もちろん今は山なんかなくて住宅街が広がっているのみ。往時を偲ぶよすがとしては、ただ橋の名前のみが残っている。

ところでおとといはあまりの暑さに暑気払いをしようと飲み仲間と西荻窪周辺を飲み歩く。
まず最初に近ごろウワサの「しんぼ」とかいう居酒屋を探すが、見つからず。
やむなく通りをわたったところにある「風神亭」へ。店の前の看板にひかれて店内へ。

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運よく2階が空いていた。看板に描かれていた「シャシュリーク」とかいう名物料理を注文。できあがるのに30分かかるというので、ほかの料理をつまみながら待っていると、巨大なナイフに串刺しされた豚の固まりを焼いたヤツがあらわれた。店のお兄さんがその固まりをこそげとってくれる。
トルコに羊肉の固まりを串刺しで焼いてナイフでそぎ落とすシシカバブという料理があるが、それとそっくり。シャシュリークはコーカサス料理で、もともとは羊の肉を焼くのだとか。

酒は日本酒をいろいろ注文したが、中でも旨かったのが長野の「水尾(みずお)」(純米酒)という酒。ほかにも「〆張鶴」とか「浦霞」とかいろいろ飲んだが、一番旨かったのがこの酒。
飯山市にある酒蔵だということだが、東京で「水尾」が飲めるのは風神亭だけだとか。ほんとか? だったらまた来なくちゃ。
その後、2軒ほどハシゴして、ご帰還。