善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ゲゲゲの女房

ゲゲゲの女房に「尾上紫(おのえ・ゆかり)」という女優さんが出演している。
町の乾物屋のカミさん役で、東てる美らと商店街のにぎやか3人組として番組を盛り上げているが、乾物屋のカミさんといいながら、どこか品があってスッキリしている。

「尾上」の名前も気になって調べたら、舞踊の尾上流の家元・尾上菊之丞の長女だという。
したがって女優より本業はむしろ舞踊家らしくて、数々の舞台を踏んでいるようだ。

尾上流は名前の如く歌舞伎の尾上菊五郎と関係が深く、もともと尾上流という流派ができたのも6代目尾上菊五郎の推挙があったからで、部屋子として幼少時から6代目に師事していた琴次郎に初代菊之丞を名乗らせ、2代目家元とした(6代目は宗家・初代家元)。
ところが初代菊之丞がハワイの公演先で急死(55歳)し、甥が跡を継いで2代目となった。その娘が紫で、長男も舞踏家の道に進んでいて、ゆくゆくは長男が菊之丞の名跡を継ぐのだろう。

そういわれてみると、尾上紫の顔だちもどこか当代の7代目菊五郎のせがれ菊之助に似ている気がしないでもない。