善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

スカイツリーと花ショウブ

きょう(29日)10時から、10%のプレミアムがついた「なみすけ商品券」を発売するというので早々と販売所の前に並ぶ。どのみち10%分は税金から捻出されるのだから、ゲットしないと損というわけだが、あとで聞いたらお昼までに完売したとか。

イメージ 1


その足で西荻窪から日暮里経由で、花菖蒲を見ようと堀切菖蒲園へ。
京成電車に揺られていると、車窓から建設中のスカイツリーが見える。
堀切菖蒲園駅を下車すると、「葛飾菖蒲まつり」の大看板。街並みはいかにも下町の風情が漂うが、商店街を歩くと、不況の影響か、土曜日の昼近くだというのにシャッターを下ろしたままの店も目につく。
でもこのあたりは、わが家周辺ではあまり見かけなくなったスズメが多いようで、チュンチュンと鳴いている。昔ながらの家が多いのでスズメが巣を作りやすいのか、コメを食べる人が多いからか。
善福寺公園ではまだまだ蕾だが、アジサイの花もチラホラ咲いていた。

堀切菖蒲園の菖蒲はまだ2~3分咲きだったが、けっこう人が多い。これで満開のころだったら、きっと身動きがとれなかっただろう。係員に聞くと、見ごろは6月10日前後という。
それでもいろんな花菖蒲が咲いていた。200種類もあるそうで、それぞれに名前がついている。

イメージ 2

イメージ 3


もともと野生種だったのを鑑賞用に改良したのが花菖蒲で、500年ぐらいの栽培の歴史があるという。花の系統は江戸系、肥後系、伊勢系に分かれていて、アメリカ系というのもあるらしい。
堀切の花菖蒲は、江戸時代から名所の1つとして数えられ、安藤広重や歌川豊国の版画でも有名だ。
「第2園」もあるというで係員に聞くと「あることはあるけど、期待しないほうがいいですよ」と釘をさされた。ちょっと離れた荒川の河川敷に、小さな小さな菖蒲園があった。地元の愛好家たちが会を作って花菖蒲を育てていて、なかなか見事に咲いていた。川の向うに見える建設中のスカイツリーとの対比がいい。

イメージ 4


駅に戻ったころはもう昼すぎ。気の利いた店はないかと探すが、ない。するとプーンといいにおい。においをたよりに歩いていくと、手焼きのセンベイ屋さんがあって、1袋250円なりの「こわれセンベイ」を購入。
その近くに「うなぎ八洲」というウナギ屋さんがあり、川のそばのウナギ屋ならそこそこの味だろうとおかしな理由をつけて入る。時分どきというのに先客は1人。ウナギを焼くにおいもしない。一瞬、不安がよぎるが、とりあえずビールと肝焼きを頼む。肝焼きはなかなかプリッとしていて、一安心。その後、日本酒をちょっといただき、締めはウナ重。
帰り際、折り紙の花菖蒲らしいのがたくさん置いてあったので目に留めると、「お客さんにあげようと思ったんですよ」とおかみさんが寄ってきて、にっこりとほほえむ。
何でもそのおかみさん、何とか花菖蒲で町を盛り上げ、商売繁盛につなげたいと、1年前から準備して折り紙の花菖蒲を作り、客にサービスしているのだとか。窓を見ると、折り紙や布で作った花菖蒲が飾られていた。これもすべて手作りだとか。
おしゃべり上手なおかみさんのうしろで、いかつい顔の無口っぽい親方が、職人らしく怖い顔をしているかと思ったらトンデモナイ。やはりニッコリしているのがほほえましかった。

イメージ 5

イメージ 6