貸本屋の常連客で太一という若い男(鈴木裕樹)が失恋したのを、貸本屋のおかみ美智子(松坂慶子)は、まるでわが子のことのように心配する。
「同情なんかしてほしくない。東京にいたっていいことなんてない。仕事もおもしろくない」と吐き捨てるようにいう太一に、美智子の言葉。
「同情なんかしてほしくない。東京にいたっていいことなんてない。仕事もおもしろくない」と吐き捨てるようにいう太一に、美智子の言葉。
「心配したいのよ。あなた、生きているでしょう? 生きていれば、心配できるから・・・」
そうだ、生きていれば喜びや悲しみを味わえることができる。人の思いも受け止められる。