善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「マジェスティック」

チリの赤ワイン「マプ・レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨンMAPU RESERVACABERNET SAUVIGNON2017 

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バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社がチリで手がけるワイン。
カベル・ソーヴィニヨン主体。
あまり渋みなく、飲みやすい。
 
ついでにその前に飲んだワイン。

やっぱりチリの赤ワインで「ラス・ムラス・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルヴァ(LASMULAS CABERNET SAUVIGNON RESERVA2017 

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スペインのワイナリー、トーレスが手がけるワイン。
「ラス・ムラス」シリーズはIMO(オーガニック国際認定機関)が認定した有機栽培のブドウを使用。除草剤や化学肥料を一切使わない造り方をしているのだとか。あえてやせた土地で栽培することでブドウの表現力を高めることが可能になるという。
こちらも飲みやすいワイン。
 
ワインの友で見たのは民放のBSで放送していたアメリカ映画「マジェスティック
2001年の作品。
 
1951年のアメリカは赤狩りの嵐が吹き荒れていた。ハリウッドの新進脚本家ピーター・アプルトン(ジム・キャリー)は、非米活動委員会から共産主義者だと名指しされる。
理由は「共産党の集会に参加したからだ」という。
映画ではFBIの捜査官とピーターとでこんな問答もあった。
「党の集会に参加したら党員だ」
「じゃ、詩の朗読会に参加したら詩人か?」
厳しい追及に動揺したピーターは車で事故を起こして川に転落。近くの田舎町ローソンの住人に助けられるが、事故のため記憶喪失に。
町の人々は彼が第2次大戦で行方不明になった英雄ルークだと勘違いし、ピーターはルークとして生きることになるが・・・。
 
マジェスティック」とは映画館の名前。戦争で多くの若者を失い、町の活気はなくなって映画館も長らく閉館していたのだが、彼は映画館の再建のために奮闘するようになる。
ところが、やがて記憶を取り戻したところで、FBIがやってきて彼を逮捕。
審問会でピーターは勇気をもって赤狩りを批判するのだが、そのとき、彼が取り出したのが「合衆国憲法」だった。
その修正一条にはこう書かれてあった。
「議会は、国教の樹立を支援する法律を立てることも、宗教の自由行使を禁じることもできない。 表現の自由、あるいは報道の自由を制限することや、人々の平和的集会の権利、政府に苦情救済のために請願する権利を制限することもできない
傍聴席からは拍手喝采。しかもこの様子は全米に中継されていて、居並ぶおエライさんたちはグーの音も出ず、彼は無罪放免になる。
ピーターはその後、映画界にカムバックするが、ヒットだけをねらったハリウッドの映画づくりに嫌気が差し、結局、ローソンの町へ戻って再び「マジェスティック」で働くのだった。
 
何とも胸のすく映画。
最後には泣けてきた。