善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「それでも夜は明ける」

イタリア・トスカーナの赤ワイン「サンタ・クリスティーナ・ロッソ(SANTACRISTINA ROSSO2016 
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写真はメイン料理が出る前の食卓。

イタリアの代表品種サンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラーをブレンド。ほどよい渋みと酸味で飲みやすいワイン。
 
ワインの友で観たのはかなり以前にNHKBSで放送していたアメリカ映画「それでも夜は明ける
 
2014年公開の映画。
原題は「12 Years a Slave」 
 
1841年にワシントンD.C.で誘拐され、奴隷として売られた自由黒人ロモン・ノーサップによる体験記「Twelve Years a Slave」が原作。彼は解放されるまでの12年間、ルイジアナ州プランテーションで働かされていた。
アカデミーションで9部門にノミネートされ、作品賞、助演女優賞、脚色賞を受賞。
 
1841年、南北戦争によって奴隷制度が廃止される前のアメリカ。家族と幸せに暮らしていた黒人音楽家のソロモンは、突然拉致され、奴隷としてニューオーリンズへ売られてしまう。ニューオーリンズでソロモンを待っていたのは、プランテーションの支配人ら白人たちによる容赦ない差別と暴力。虐げられながらも決して尊厳を失わないことを心に誓うソロモンだが、そのまま12年の月日が流れていく・・・。
 
感動的だったが、重い重いテーマの映画。襟を正して見るべきで、ワインの友なんかで見てはいけないと痛感。
 
ついでにその前に観たのはやはりアメリカ映画「キャプテン・フィリップス」。
トム・ハンクス主演。2013年の映画。
ソマリア海域で海賊に拉致されたコンテナ船の船長の物語。実際にあった事件のドラマ化で、緊迫の4日間を描いている。たしかにトム・ハンクスは不屈の船長役を見事に演じていたが、海賊も「さすが」と思わせた。
海賊といっても数人ほどで、小さな船で巨大なコンテナ船を追いかける。木の葉のような小船に乗せてきた粗末なハシゴをかけてまんまと乗り込み、シージャックしてしまうんだが、海賊にとっても、貧しさから逃れるための必死の行動だったのだろう。
映画としての隠れたヒーローは海賊だったかもしれない。