善福寺公園めぐり

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ポルトガルの旅 その8 アズレージョ!アズレージョ!

ポルトガルの旅8日目は終日ポルト市内観光。

アマレスのポサーダ前の朝市で買ったパッションフルーツやリンゴ、残ったパンなどの軽い朝食のあと、ケーブルカーで高台へ。
アズレージョ(装飾タイル)が美しいサンテ・イルデフォンソ教会。
1万枚以上のタイルを使って聖イルデフォンソの生涯が描かれているという。
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世界一美しい書店といわれるレロ・イ・イルマオン書店(Livraria Lello e Irmão)へ。
店内は本を探す人、写真を撮る人でごった返していた。
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1869年創業で、創業当初の場所からここに移転。現在の店舗は1909年に建てられたもの。
この書店がある旧市街は街全体が歴史地区として世界遺産に登録されているが、この書店の建物自体も世界遺産に登録されており、「世界遺産の書店」というので世界中から観光客が押し寄せている。
1階から2階へとつづく階段はその曲線の美しさから「天国への階段」といわれているそうだが、人が多すぎてよくわからない。
アズレージョの写真集を購入。買う際に入場券を見せるとその分を割り引いてくれる。

全面アズレージョで覆われているのがアルマス聖堂。
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使われているアズレージョは1万5947枚。1929年の製作で、聖フランチェスコと聖カタリーナの生涯が描かれているという。
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ポルト観光の見所の1つだった「ボリャオン市場」は今年5月から改修工事のため閉鎖中。
近くに仮店舗があるのでのぞいてみる。
野菜売り場。
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魚売り場。
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イワシやアジ、タコなど日本でもおなじみの魚が多い。ヒラメやアンコウもあった。
ポルトガル人のソウルフード、タラはバカリャウ(干したタラ)のみで生のタラは見当たらない。
実はポルトガルの近海でタラは獲れない。遠く北欧から輸入しているという。それがなぜポルトガル人のソウルフードかというと、かつてのポルトガルの繁栄を支えた大航海時代と関係している。
大航海時代ポルトガルは世界に進出した。長い航海に欠かせないのが保存食であり、塩漬けにして干したタラが重宝されたという。それが庶民の間にも定着し、国民食となっていったのだった。

街を歩くとここにもアズレージョ
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1921年創業の老舗カフェ、マジェスティック・カフェでお茶する。
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建物と建物が接しているようなこんな狭い空間にもネコの壁画が。
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そういえばポルトガルではイヌはいっぱいいたけどネコはほとんど見なかったなー。

アパートの近くで、ドウロ川を見下ろす丘の上に建っているカテドラルはポルト最古の教会というので坂をのぼっていく。
それらしい教会に入っていくがどうも違う。
実はカテドラルのすぐ近くにあるサン・ロレンソ教会だった。
地球の歩き方」にはこの教会のことは何も書かれてなくて、地図にも出てない。
しかし、カテドラルに負けず劣らず重厚な構えの教会だった。
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教会の中のアズレージョ
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続いて行ったのがカテドラル。
12世紀ごろに建てられ、その後、17~18世紀に改修、再建されたりしたが、バラ窓のある正面、左右に立つ2つの塔、翼堂などは建立された当時の姿をとどめているという。
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ここのアズレージョも美しかった。
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カテドラルからのながめ。
海風が吹いてくるためか夕方になると街が霞んで見える。
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夜は歩いている途中に見つけたレストランのテラス席(早い話が道端につくられた簡易テーブル)で軽く飲んで食べる。
白ワイン。
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食べたのはイワシのグリルにタコのアヒージョ。
今回の旅ではイワシを堪能したなー。
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街は夜が更けてもにぎわっている。
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この日はポルトガル最後の夜だというので、シメはアパートで。
買ってきたパンとチーズ、果物、生ハムなどで最後の晩餐。
赤ワインを2本空ける。
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