金曜日朝の善福寺公園は快晴。北風が強いが気温はちょうどいい感じ。
エノキの葉っぱにトックリのような小さなコブがたくさんできていた。


虫がこの中に寄生しているのだろうかと1つむしって中を開けてみると、ごくごく小さなウジのようなのがうごめいていた。


虫がこの中に寄生しているのだろうかと1つむしって中を開けてみると、ごくごく小さなウジのようなのがうごめいていた。
帰って調べたら、トックリのようなコブは「虫えい」と呼ばれるもので、名前もちゃんとあってエノキハトガリタマフシという。
さらに中にいるのはエノキトガリタマバエというハエの幼虫。
6月ごろになると虫えいは地上に落ちるが、幼虫は虫えいの中に入ったまま翌年の春まですごし、羽化するのだそうだ。
さらに中にいるのはエノキトガリタマバエというハエの幼虫。
6月ごろになると虫えいは地上に落ちるが、幼虫は虫えいの中に入ったまま翌年の春まですごし、羽化するのだそうだ。
虫えいはハエだけでなくダニやアブラムシなどによってもつくられるが、植物自身がつくるもの。何で植物が虫のためにそんなことをするかといえば、寄生虫の巧みな戦略によるもの。
寄生しようとする虫が出す刺激に反応して、いやでも植物の一部が異常成長してコブができてしまうのだという。
寄生しようとする虫が出す刺激に反応して、いやでも植物の一部が異常成長してコブができてしまうのだという。
迷惑だけど害を及ぼさないならガマンしよう、という植物の寛容さがなせるワザなのかもしれない。