善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

サンシュユはヨーグルトの木?

火曜日朝の善福寺公園は快晴。風はなく、春の近さを感じる。

そういえばきのうの月曜日は「雨水」。
サンシュユが咲き出していた。
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漢字で書くと「山茱萸」。
早春、葉がつく前に黄色の花をつけ、木全体がまるで黄金のように輝くことから「ハルコガネバナ」とも呼ばれるんだとか。
もともと中国及び朝鮮半島原産で、江戸時代の享保年間に朝鮮経由で薬用として日本に持ち込まれたという。

しかもナント、温めた牛乳にサンシュユの枝を入れて保温して一晩置くと、牛乳が凝固してヨーグルトができるという。

ブルガリアでは伝統的なホームメイドヨーグルトの作り方として、サンシュユの親戚に当たる木の葉っぱを牛乳に浸し、固まったものを種として牛乳を発酵させて作ったといわれているんだそうだ。

乳酸菌は約20属200種以上からなる多様な細菌の集まり。さまざまな環境下で生息していて、植物からもいろいろな乳酸菌が分離されるという。
ということは、サンシュユにも何らかの乳酸菌が生息しているのだろうか?
それで薬用として用いられているのか?

ただし、専門家によると、樹木の枝を浸して牛乳が固まったからといってヨーグルトと同じものができたとは判断できないという。
牛乳の凝固は微生物が繁殖して酸を出した結果だと考えられるが、それが乳酸菌かどうかは不明であり、乳酸菌以外の細菌や酵母・カビによるものであることも考えられる。
しかも、ひょっとして病原菌が生息している可能性があるので、安全性を確かめないで食べるのはよくない、とのことである。

ちなみに漢方におけるサンシュユの薬効は、果実を乾燥させたものが、滋養強壮、収斂(しゅうれん)、止血、鎮痙(ちんれん)、鎮静、抗アレルギー、利尿などに効果があるという。

けさもいつもの場所にカワセミ
エサをゲットして満足そうに遠くへ飛んで行った。
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