善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

歌舞伎座 二月大歌舞伎

歌舞伎座の二月大歌舞伎は、1月に続いて高麗屋の三代同時襲名公演。
松本幸四郎が二代目松本白鸚を、市川染五郎が十代目松本幸四郎を、松本金太郎が八代目市川染五郎を襲名する記念すべき公演。

見に行ったのは夜の部。
演目は「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」「壽三代歌舞伎賑(ことほぐさんだいかぶきのにぎわい)木挽町芝居前」「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」。
高麗屋には悪いが、お目当ては三代襲名より「祇園一力茶屋の場」の仁左衛門(寺岡平右衛門)と玉三郎(お軽)の共演。
劇場前の絵看板。
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高麗屋の三代同時襲名公演とあって席は満員。和服の女性も目立つ。
祝幕は草間彌生の作品。新幸四郎は以前から草間彌生のファンで、親交もあり、デザインを依頼したという。彼女が2009年から取り組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」から、17年に制作された3つの作品を並べてつくったのだとか。
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歌舞伎史上に残るという2度目の親子孫三代襲名を寿ぐとあって、おめでたい一幕が「壽三代歌舞伎賑」。当代の人気役者がことごとく出演している。出てないのは博多に行っている勘九郎兄弟ぐらいだとか。
江戸の芝居町である木挽町に、座元や茶屋の亭主、男伊達、女伊達が集まってきたという趣向。
ご祝儀で出演したのは、菊五郎仁左衛門玉三郎左團次又五郎鴈治郎錦之助松緑海老蔵彌十郎芝翫歌六魁春時蔵雀右衛門、孝太郎、梅枝、高麗蔵、友右衛門、東蔵秀太郎、廣太郎、錦吾、猿之助、楽善、我當梅玉吉右衛門藤十郎とすんごいメンバー。

しかし何といっても圧巻は仁左衛門玉三郎の息のあった共演。
2人が並ぶと、それだけで絵になるねー。

ちなみに今月の歌舞伎座の平右衛門とお軽はダブルキャストで、奇数日は仁左衛門玉三郎、偶数日は海老蔵菊之助。両方見たかったが、貧乏人にはムリ。
菊之助も贔屓だが、一番の贔屓はやっぱり仁左衛門
その仁左衛門、今月は平右衛門で、来月3月も歌舞伎座「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」で玉三郎と共演、4月もやはり歌舞伎座で「通し狂言 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」を、仁左衛門一世一代にて相勤め申し候、なんだという。
ということは「絵本合法衢」は見納めということか。

仁左衛門を今のうちに一生懸命見ておこう。