善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

マグニフィセント・セブン

T・ジョイSEIBU大泉でアメリカ映画「マグニフィセント・セブン」を観る。
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日曜日のアサイチ(10時40分~)の回だったが、前日に封切ったばかりなのに客はチラホラ。
日本人はかくも朝に弱くなったのか。

黒澤明の「七人の侍」(1954)と、これをリメイクした西部劇の「荒野の七人」(60)。これをさらにリメイクしたのが本作。
監督はアントワン・フークア、出演はデンゼル・ワシントンクリス・プラットイーサン・ホークイ・ビョンホンほか。

貧しい農民(本作では町民)に雇われた7人の男たちが、暴虐の限りを尽くす悪漢どもを町民たちとともにやっつける、という基本コンセプトは同じ。
だが、「七人の侍」も「荒野の七人」ももう遠い過去の作品だから、けっこう新鮮な気持ちで楽しめた。
このところ昔の西部劇をテレビでばかりみていたから、大画面の映像が美しかった。

南北戦争後の西部。ローズ・クリークの町の住人たちは悪徳実業家ボーグの支配下にあった。
彼に夫を殺されたエマ(ヘイリー・ベネット)は賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)を中心にギャンブラー、流れ者、ナイフの達人など、いずれも訳ありの7人のアウトローを雇って町を守ろうとする。

現代の西部劇だけに、7人の顔ぶれは黒人、メキシコ人、アジア人、アメリカ先住民と人種も多彩。
これこそトランプ大統領に見せたいところ。

映画の冒頭、悪徳実業家の「支配の論理」がふるっている。
「民主主義と資本主義はイコールなんだ。だからオレがこの町を支配するのは民主主義なんだ」みたいなことを言う。

これに対して「正義」を貫こうとするのが最愛の夫を殺された若き未亡人のエマであり、カネで雇われたというより、やはり「正義」のために死をかけた戦いに挑んだのが7人のアウトローだった。
「世の中、カネだけじゃないよ」と教えてくれる映画だった。
この点でもトランプ大統領に見せたい映画といえよう。

映画のあとは近くの大泉学園で昼食。
駅ビル3階にある「まる竹 膳」というそば屋へ。

ビールのあとは熱燗。
つまみはアサリと小松菜のお浸し。
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イカ丸干しの炙り。
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〆はセイロ。
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