善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「大砂塵」

イタリア・ピエモンテの赤ワイン「フュロット・バルベラ・ダスティ(FIULOT BARBERA D’ASTI)2017」
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ワイナリーはイタリア北部、トリノの南のピエモンテ州アルバに本拠を置く老舗ワイナリー、プルノット。
プルノットが所有する石灰岩と粘土が混じった肥沃な土壌の畑から獲れるバルベラ100%。
フレッシュな果実味とやわらかなタンニンが融合した味わい。

ワインの友で観たのはBSで放送していたアメリカ映画「大砂塵」。
1954年の作品。原題は「JOHNNY GUITAR」
監督ニコラス・レイ、出演ジョーン・クロフォードスターリング・ヘイドン、スコット・ブラディ、マーセデス・マッケンブリッジほか。

言わずと知れた西部劇の傑作。一人の煽動者が群集を狂気に駆り立てるという寓意も含め何度みても新鮮だ。
鉄道の敷設が進むころ、山奥の酒場の女主人ビエンナ(ジョーン・クロフォード)のもとにギター弾きの流れ者ジョニー(スターリング・ヘイドン)がやって来る。
町に鉄道を通して商売を成功させようとするビエンナは、かつての恋人で実は早撃ちガンマンのジョニーを雇うが、町の有力者の一人であるエマに憎まれ、保安官や自警団との対立が悪化していく…。

原題は「ジョニー・ギター」だが、映画の冒頭から砂嵐が吹きまくり、「大砂塵」とした邦題もなかなかいい。それに「ジョニー・ギター」とするからはジョニー役のスターリング・ヘイドンが主役と思いきや、主役はビエンナ役のジョーン・クロフォード、そしてビエンナを憎むエマを演じるマーセデス・マッケンブリッジ
女同士の争いが怖いくらい迫力あって、ガンマンたちはあくまで添え物。特にジョーン・クロフォードの目ヂカラはすさまじく、スターリング・ヘイドンはお坊っちゃまに見える。サイレント時代から活躍していた大女優だけに存在感バツグンだった。
その意味では異色の西部劇といえるが、昔懐かし西部劇ならではの様式美(ビクター・ヤングの音楽も含めて)が美しい映画でもあった。

ちなみに、その数日前に観たのはやはりBSで放送していたアメリカ映画「マッケンナの黄金」。
これも西部劇で、出演はグレゴリー・ペックオマー・シャリフテリー・サバラスほか。
70㎜の超大作で、配役も豪華。最後のクライマックスでは大地震で巨大な岩がガラガラと崩れ落ちるシーンがあり、大画面でみれば迫力があったかもしれないが、それぐらいしか印象に残らない映画だったナー。