善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+イーストウッドの「アウトロー」

フランスの赤ワイン「カデ・ドック・カベルネ・ソーヴィニヨン(CADET DOC CABERNET SAUVIGNON)2014」
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「カデ・ドック・シリーズ」はバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が南フランスの地中海(リオン湾)に面したラングドック・ルーション地域で造るワイン。
この地域は地中海に接するとともに巨大な三日月型の盆地になっていて、夏は暑く乾燥し、冬は温暖で湿度のある地中海性気候でブドウの生育に理想的な環境なんだとか。
ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨン主体。

口あたりよく、適度な渋みと丸みを帯びた味わい。

ワインの友で観たのは昼間NHKBSでやっていたクリント・イーストウッド監督・主演の西部劇「アウトロー」。
1976年の作品。原題は「The Outlaw Josey Wales」。

イーストウッドの監督5作目という。
南北戦争末期、北軍に妻子を殺された農夫ジョージーウェールズは、復しゅうを誓ってゲリラ隊に加わる。だが、終戦となって無条件降伏した仲間は虐殺され、ジョージーは討伐隊や賞金稼ぎの殺し屋に追われる身となる。誰にも屈せずに抵抗を繰り返していくジョージーの周りには、次第に仲間が集まり、絆で結ばれていくが…。

以前、一度みているはずだが、まるで記憶なし。
映像もきれいで光と影が巧みに使い分けられ、カメラの動きにも工夫があり、それなりによくできた作品なのに、なぜ記憶になかったのか?
なぜか川を舟で渡るシーン、先住民の女性が白人にいじめられるシーンだけ覚えていた・・・。
荒くれ男どもに襲われたところをイーストウッドに助けられる娘役をソンドラ・ロックが演じていた。

最後のシーンがよかった。
ジョージー南北戦争の勝者となった北軍からお尋ね者として追われているが、町の住人はジョージーがいる目の前で「あいつは銃撃戦で死んだ」と追手に言う。
ところが、追手の中には以前は南軍のリーダーでジョージーを裏切った格好になっている男もいた。しかし、男はジョージーを見逃す。追手たちが去ったあと、男はジョージーにいう。
「もし、ジョージーに会ったら、彼は俺より先に引き金をひくだろう」
ジョージーはいう。
「みんな、戦争の犠牲者だ」
去っていくジョージー
男のアップ。(この顔がいい。演じているのはジョン・ヴァーノンという俳優)
カメラは孤独なジョージーの後ろ姿をとらえて、終わり。

1976年というのは前年にベトナム戦争終結し、はるばるアジアまで戦争しにやってきていたアメリカ軍が撤退。ベトナムの南北統一が実現した年だった。
映画は時代を反映している。