善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「シェナンドー河」

イタリア・トスカーナの赤ワイン「サンタ・クリスティーナ・ロッソ(SANTA CRISTINA ROSSO)2017」f:id:macchi105:20191107084115j:plain

はるか14世紀からの歴史があるというアンティノリの赤ワイン。

イタリアの代表品種サンジョヴェーゼに、フランスからの外来品種カベルネ・ソーヴィニヨン、さらにはメルロ、シラーカベルネ・ソーヴィニヨンブレンド

ついでにその前に飲んだのは、やはりイタリアだが、こちらは南部・バジリカータの赤ワイン「フェウディ デル ヴェスコヴォ(FEUDI DEL VESCOVO)」f:id:macchi105:20191107084143j:plain

ブドウ品種はアリアニコ。このブドウの原産地はギリシャで、イタリア南部へ移住者によって持ち込まれたんだとか。名前の由来はラテン語で「ギリシャのブドウ」を意味する言葉からの転訛であるという。

 

ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたアメリカ映画「シェナンドー河」。

1965年の作品。

監督アンドリュー・V・マクラグレン

出演ジェームズ・スチュワート、ダグ・マクルーア、ローズマリーフォーサイスキャサリン・ロスほか。

 

ジェームズ・スチュワート主演というのでてっきり西部劇かと思ったら、南北戦争に翻弄されるアメリカ南部・バージニア州の一家を描いた物語で、西部劇というより南北劇という感じのヒューマン・ドラマだった。

 

南北戦争下の1863年、激戦地となっていたシェナンドー河で農場を営む頑固一徹のチャーリー(ジェームズ・スチュワート)は戦争嫌いで、戦いなど無関心で暮らしていた。だが、娘は若き南軍将校と結婚し、妻が命と引き換えに産んだ末息子は偶然拾った南軍の帽子をかぶっていたため北軍に捕らえられて捕虜となってしまう。チャーリーは子どもたちとともに救出の旅へと向かうが…。

 

息子6人、娘1人の大家族。息子たちは、末っ子はまだ16歳だが、ほかの子どもたちは立派な成人。でも、戦争なんかに加わりたくないと農場で働いている。あの当時、徴兵制はなかったのか、家の近くで南軍と北軍のドンパチが始まっても我関せず。

しかし、結局は戦争に巻き込まれ、2人の息子と長男の妻を死なせてしまうのだが、それでも家族の絆を一層強めて、末息子も生還する。

 

アメリカの歴史をひもとくと、南北戦争当時、北も南も戦争遂行のために徴兵制を実施したものの、兵士の大部分は志願兵だったという。

国民の間には、徴兵制は奴隷および本人の意思に反する労働を強制してはならないとする憲法の条項に反するとの意見もあったようで、裁判の結果、徴兵制は憲法に違反せず合憲であると最高裁判所が判決したのは1916年のことだという。