ブドウ品種はガルナッチャ(グルナッシュ)、カリニャーノ(カリニャン)
ほどよいタンニンの味わい。
1954年の西部劇。原題は「Vera Cruz」。
監督ロバート・アルドリッチ、出演ゲーリー・クーパー、バート・ランカスターほか。
外国からの侵略に揺れるメキシコが舞台の異色の西部劇。
音楽が華々しく、ガンマンたちが相手にするのはメキシコに侵攻してきたフランス軍とメキシコの独立を守ろうとする共和国軍だ。
ほかにも若いときのアーネスト・ボーグナインやチャールズ・ブロンソンなんかがならず者役で出ている。
1861年から67年にかけて、フランスはナポレオン3世のもと、メキシコに侵略を仕掛けた時期があったという。
メキシコでは1855年の革命で大衆に支持された共和国政府が樹立されたが、大土地所有貴族と結びついた聖職者の財産を没収したり対外債務の支払い停止を断行したりしたため、フランスは口実をつくってメキシコに軍隊を送り、首都メキシコ=シティを占領。ハプスブルグ家のマクシミリアンを皇帝にすえた傀儡政権をつくった。
これに対して共和国軍はゲリラ戦で抵抗を続け、ついに皇帝軍は敗北。フランス軍も撤退を余儀なくされた。
南北戦争が終わったころ、アメリカの無法者たちは戦争にかこつけての一攫千金を狙ってメキシコに流れ込んできていた。元南軍士官のベン(ゲーリー・クーパー)は、ならず者のジョー(バート・ランカスター)とふとしたきっかけで知り合い、マクシミリアン皇帝に雇われてフランス貴族夫人を船が出るヴェラクルスまで送り届けるための護衛を引き受けるが、実は馬車には300万ドルの金貨が隠されていた・・・。
ロケはすべてメキシコで行われたということで、遺跡の前での撃ち合いシーンまであった。
あれは明らかに「太陽のピラミッド」や「月のピラミッド」が並ぶテオティワカンの遺跡に見えた。だいぶ昔に観光で行ったことがあるが、あんなところで撃ち合いシーンをさ撮影する撮影するなんて、なんて昔はおおらか?だったんだろう。