善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

カワセミの繁殖開始!

きょうから4月。月曜日朝の善福寺公園は曇り。雨がやむのを待って散歩スタート。

 

上池のオス・メス2羽のカワセミ

葉っぱの陰にメスのヤエちゃんらしいのがとまっていると、そこへオスのマルちゃんらしいのが飛んできた。

と思ったら瞬くうちに交尾を始めた。

その間、数秒。マルちゃんはすぐに飛び去っていった。

ここ数日、巣づくりをしている気配があったから、いよいよ子づくりが始まったようだ。

“情事”のあとのヤエちゃん。

少し離れたところに、マルちゃん。

顔を隠しているのは恥ずかしいからかな?

 

池のほとりでユスラウメが咲いている。

中国原産の落葉低木で、渡来したのは江戸時代初期のころといわれる。

6月ごろの梅雨時になると真っ赤な小さい果実を鈴なりにつけ、サクランボに似た甘酸っぱい味で生食が可能。

ユスラウメの名前の由来は、牧野富太郎説として「枝を揺さぶって果実を落として採るから」というのがあるらしいが、ほかに、朝鮮語の「移徒楽(いさら)」がなまって「ゆすら」になったとの説もあるらしい。

漢字表記は「山桜桃梅」あるいは「山桜桃」「桃梅」。

果実がサクランボに似ているからだろうか、漢字表記はあきらかに当て字だろう。

 

そばではハナズオウ(花蘇芳)も咲き出していた。

こちらも中国原産のマメ科の落葉低木で、やはり江戸時代に渡来。

和名の由来は、花の色が同じマメ科の染色植物であるインド・マレー原産のスオウ(蘇芳)で染めた蘇芳染の色に似ているからといわれていて、中国名は「紫荊」。

たしかに蘇芳色に似ている感じもするが、蘇芳色はもう少し黒みがかっていて、歌舞伎では蘇芳からとった紅色の染料にうどん粉を入れて血糊として使っている。

歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」五段目で、斧定九郎が勘平が撃った鉄砲の玉に当たって死ぬとき、タラリと流す血の色が蘇芳からとった蘇芳色だった。

ちなみに蘇芳色については以前の拙ブログでも取り上げているのでご参照のほどを。

 

スオウは不吉な色か高貴な色か - 善福寺公園めぐり (hatenablog.com)

 

上池を半周して下池へ。

途中で見つけたのはアオジ、それにウグイス、エナガ

冬鳥はほとんど北へ帰って行ったが、漂鳥系のアオジなどはまだいてくれているようだ。

しかし、オスが盛んにさえずってラブソングをうたっていたから、やがてつがいになって繁殖地に去っていくのだろうか。

 

ただいま公園で繁殖真っ盛りなのがエナガ

子育てのためには栄養つけなくちゃ、とばかりに、新芽が芽吹き始めた木をめぐっていた。

いろんなポーズを見せてくれて、雨上がりの楽しい散歩となった。