水曜日朝の善福寺公園は快晴。寒さは相変わらず。きのう積もった雪は公園内の遊歩道上はほとん溶けていた。
上池を半周。メスのカワセミのヤエちゃんが、いつものお気に入りの場所にとまっていた。遠かったので近くまで行くと、すでにいなかった。
どこへ行ったの?
上池を半周して下池へ向かう。
途中の小川ではハクセキレイ。
水辺が好きなハクセキレイ、エサを探しながらも体はまん丸。
防寒対策をしっかりしての朝の食事。
体の丸いのでは負けないぞ!とでもいいたげなシロハラ。
まるで小錦みたいに見える。
下池のほとりで見つけた妖精?それとも白い鳥?
溶けた雪ダマルのようだ。
おなかがオレンジ色のアカハラ発見。
と思ってよく見ると、アカハラにしては頭が黒い。
そういえば最近、善福寺公園で頭の黒いのが特徴のアカコッコを見たという人がいた。
とするとアカコッコか?
アカハラはスズメ目ツグミ科の鳥。一方のアカコッコも同じスズメ目ツグミ科の鳥。ただし、アカハラが本州の高原から北海道の山林で繁殖し、冬になると平地にやってくるのに対して、アカコッコは伊豆大島から青ヶ島にかけての伊豆諸島で繁殖している日本特産種で、冬期には伊豆半島、神奈川の海岸地域、房総半島の先端部など本州側で見られることもあるという。
何より大きく違うのはその見た目で、アカハラはおなかはオレンジ色だが頭の色が褐色っぽくて、クチバシの色が上は黒くて下は黄色っぽい。
一方のアカコッコは頭から首・胸の上部にかけて黒っぽく、クチバシは上も下も黄色。
すると、けさ見たのは、頭は黒いもののクチバシの上は黒くて下が黄色っぽかったから、アカコッコではないようだ。
では、頭が黒いのはなぜ?
すると何と、アカハラのほかにオオアカハラというのがいるのがわかった。
亜種アカハラと、もうひとつ亜種オオアカハラで、オオアカハラは頭の色が黒いのだ。
ただし、アカハラもオオアカハラも同じ種であり、違いは亜種レベルでしかない。
亜種とは、動物分類学上の用語で、同じ種だけれども地域によって何らかの差がみられる場合、これを亜種として区別している。
しかも、冬場、関東地方で見られるものの多くは、アカハラではなくてオオアカハラなのだそうだ。
アカハラは、夏の間、日本で繁殖し、冬になると中国南部や日本、フィリピン北部へ南下し越冬する。日本では夏の繁殖期は本州中部以北ですごし、冬になると本州中部以西で越冬するという。
これに対してオオアカハラは、夏は千島列島あたりで繁殖し、冬になると日本にやってきて越冬する。
ということは、アカハラは本州中部以北では夏鳥であり、本州中部以西では冬鳥なので、冬になるとアカハラは関東地方には少なくなって、ほとんどがオオアカハラということになる。
そうだったのか、知らなかったー。
けさもあちこちでメジロの声を聞く。
下池をめぐっているとハシビロガモのメスを発見!
長いヘラ型のクチバシが特徴のカモだ。
例年だと遅くとも12月ごろにはオスもメスも下池にやってきて越冬するのだが、今年は姿がなくてどうしたのかなと思っていた。1月ごろ、上池でハシビロガモを見たという情報もあったが、いくら探しても見つからなかった。
今ごろシベリアあたりからやってくるというのは考えられないから、どこか日本の別のところで冬をすごし、北に帰る途中に善福寺池に立ち寄ったのだろうか?
しかし、けさ見たのはメスが1羽だけ。オスも一緒じゃないのかな?
下池を1周して再び上池へ。
途中の小川ではジョウビタキのオス。
けさも水辺におりてきてはエサを探していた。