善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

池のカワセミの“恋バナ” しかも2組!

3連休の最終日、月曜日朝の善福寺公園は晴れ。春が近いのか、寒さゆるむ、の感。

 

公園に着くと、春近しを予感させる出来事が・・・! 

上池をめぐっているとカワセミの鳴き声がして、しかもその声は1羽ではなく、2羽で鳴き交わしている。

何と、2羽のカワセミが隣り合わせでとまっているではないか。

写真の手前がオスで奥がメス。

2羽が並んでお見合い中?

メスは以前からこの池にいるヤエちゃんか?

とするとオスはやはり上池の住人のマルちゃん?それともムッくん?それともほかからやってきた別のオス?

そろそろカワセミの繁殖期。とすると、そろそろ“恋バナ”があったっておかしくない。

冬の間は単独で行動し、縄張りを主張してほかの鳥が侵入してくると撃退行動に出るカワセミも、繁殖期になるとオスとメスでつがいになり、2羽で仲よく暮らすようになる。

けさの2羽も、縄張りを主張しているというより、互いの気持ちを確かめ合ってるように見えるんだが・・・。

 

仲のいい“二人”をそのままにして散歩を続けると、別の場所からもカワセミの鳴き交わす声が聞こえてくる。

するとさらに何と、もう1組のワセミカップル。

左はメス。ヤエちゃんじゃないとするとだれ?

善福寺川のほうから飛んできたのか?

右のオスはクチバシを見るとマルちゃんに見えるんだけど・・・。

やがて右のオスは離れたところに飛んでいく。

するとメスは追っかけて行って、やっぱり近くにとまった。

ひょっとして1つの池で同時に2組のカップル誕生か?

 

下池では、池のほとりで菜の花が咲いていた。

去年はたしかここで菜の花は咲いてなかったはず。

鳥がタネを運んできたのか、それにしては池に沿っていくつも咲いていたから、どなたかがまいたものなのか。

いずれにしろ、やっぱり春近し。

 

池をめぐっていると、けさはムクドリの数が多くて、1羽が獲物をゲット。

よく見ると、獲物はどうやらバッタのようだ。

しかもバッタの成虫だ。たしか、日本のバッタ類は冬には成虫はみんな死んでしまっているはず。

おかしいなと帰ってから調べたら、例外として成虫のまま越冬するバッタにツチイナゴというのがいるという。

しかし、成虫で越冬するツチイナゴは名前の通り土色というか茶色をしているはず。

けさ見たのは緑色だから、幼虫だろうか?

もうひとつ成虫で越冬するものにクビキリギスというキリギリスの仲間がいる。

成虫は緑色または褐色で、頭頂が著しく尖っていて、口の周囲が赤いのが特徴。秋に成虫になって冬を越し、翌年の初夏まで生きるというから、ムクドリに捕まったのはクビキリギスだったかもしれない。

枯れ葉の裏にでも潜んでるところを見つかったのだろうか。

 

下池を1周して再び上池へ。

白梅、紅梅が咲く“梅ロード”は今がちょうど見ごろ。

そこへ、甘いもの好きのメジロが次々にやってきた。

どの蜜を吸おうかなー。何しろ選り取り見取り。

めいっぱい背伸びして蜜を吸ってるのもいた。

 

何日かぶりかでルリビタキも姿を見せた。

かわいいポーズのルリ男くん。

けさはしきりに羽をパタパタさせて忙しい。

エサを探してチョコチコ移動。

ルリビタキのオスは、成熟して大人になっても1歳ぐらいまではメスと同色の地味な羽の色をしていて、2歳ぐらいになると鮮やかな青色に変わるという。

去年は、今年青い色のオスがテリトリーにしている場所に地味な色のルリビタキがやってきていたが、あれは実はメスではなかったのかもしれない。

大人になりたての若いオスだったのが、成長して青色の羽を持つようになり、再びあらわれたのかもしれない。