善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

莟とは汝も知らずよ蕗の薹

日曜日朝の善福寺公園は快晴。北風が冷たいが、日なたはぬくぬく。

 

公園に着くと、ウメの木にスズメがたくさん。

スズメはウメの蕾を食べちゃう習性があるらしいが、花には興味がないのか。

ただし、サクラの花の蜜は好きで花をちぎって食べるので“花散らしの鳥”ともいわれる。ウメの蜜はどうなんだろうか?

 

上池をめぐっていると、葉っぱに隠れてオスのカワセミ発見!

うしろ姿なのではっきりしないが・・・。

このあたりはオスのマルちゃんのお気に入りの場所だったが、ここしばらくマルちゃんを見てなかった。戻ってきたのか?

 

3羽のカイツブリが近寄って、盛んにおしゃべりしている。

いつも2羽は仲よしだが、もう1羽は離れたところにいる。

たまには同じカイツブリ同士、3羽で語り合いたいこともあるのか。

 

下池に向かう途中の小川にコサギがやってきていた。

川底を脚の先でズリズリやって中に隠れている虫を探している。

 

アオジが何羽かで飛び交っていて、枝にとまったところ。

 

ジョウビタキのオスもやってきた。

まん丸のダルマさんふうジョビ男くん。

 

こちらのアオジはお地蔵さんスタイル。

 

キセキレイもやってきていた。

水面におなかの黄色が映って美しいんだが。

 

公園から帰ろうとしたら、またまたアオジ

けさはアオジとよく出会う朝だった。

 

足元では、フキノトウがあちこちで顔を出していた。

春の到来を告げるように、土を割って、枯れ葉の間から出てくるフキ(蕗)の花芽。

うっかりすると知らずに踏んづけてしまいそうで、そーっと歩く。

 

莟(つぼみ)とは汝(なれ)も知らずよ蕗の薹(ふきのとう) 与謝蕪村

 

つぼみであるとも知らずに土の中から顔を出し、ふくらんでいくフキノトウ。無心に生きようとする命の営み。慈しむ蕪村のまなざし。