善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

寒い冬に生きるフユシャク

木曜日朝の善福寺公園は曇り。気温は高めだが北風が冷たい。

 

けさのカワセミは、いつもの場所にヤエちゃんらしいメスのカワセミが1羽。

ひとりたたずみ何思う?

 

コゲラが夢中になって古木に穴をあけている。

何に潜んでいる虫を探しているのだろうか。

 

カイツブリが首をすくめていた。

やっぱり寒いのは嫌いなのかな?

 

ガが壁にピッタリ張りつくようにしている。

12月から2月ごろの冬に羽化するフユシャク(冬尺蛾)の1種でシロオビフユシャクに似ている。

それにしても、何でこんな寒い時期にとも思うが、フユシャクはあえて冬に活動できるように進化して生き抜いてきたと考えられているという。

日本国内に35種類ほどが生息しているのだとか。

しかもこのフユシャク、最大の特徴はメスの翅がないか著しく退化して小さくなっていること。とすると、けさ見たのはオスということになる。

メスが翅を失って飛べなくなったのは、冬の寒さと関係しているといわれる。子孫を残すためメスは卵を産まないといけない。しかし、寒い冬は体からエネルギーを奪うため生き抜くのはなかなか困難だ。そこで卵を産む力を温存するため翅をなくしたのだという。

また、冬は蜜を出す草木も少ないため、オスもメスも口が退化していて、エサを食べることもできない。子孫繁栄のためだけに生まれたのがフユシャクというわけだ。

メスは、翅がなくて飛べない代りに、お尻からフェロモンを放出してオスを呼び寄せるのだとか。

そうやって何としても子孫を残そうとするフユシャク。虫にもいろんな生き方がある。