木曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうより気温は低めだが、散歩にはちょうどいい。
公園に着くとカワセミの鳴き声が聞こえる。それも複数だ。
上池をめぐろうとしてまず1羽を見つける。
オスのカワセミのようだ。
池をめぐっていると、2羽のカワセミがにらめっこしていた。
互いに背を高く見せて、大きさを自慢し合っているのか。
左のはまだ幼さが残るがメスのようだ。
右側は、目玉が飛び出てる感じのぎょろ目のオスか。
すると、写真には写ってないがもう1羽のカワセミが近くにいて、どうやら3羽でにらめっこしていて、そのうちの2羽は飛び去り、残った1羽も飛んで行った。
あとで善福寺池のカワセミに詳しいカワセミウオッチャーに聞くと、ぎょろり目玉のは最近上池にやってきた新参者という。
2羽で上池に棲み分けようとしていたのが、ぎょろ目がやってきたものだから混戦模様になってきたのかも。
上池を半周して下池に向かう。
途中見つけたワカバグモ。
11月だというのにまだ元気で、前脚をいっぱいに広げて獲物をねらうポーズ。
それにしてもこうして見ると長い前脚。
下池に向かっていると、木の高いところでアオゲラの声がして、姿が一瞬だけ見えた。
どこにいるかな?と探すと、アオゲラはもういなくなって、代わりにいたのが何とツグミだった。
しかも何羽かいるみたいで、鳴くことなくジッととまっている。
高いところから様子をうかがっているみたいだ。
ツグミは北のシベリアあたりで繁殖し、冬になると日本にやってくる。日本海を飛び越えて、多くは能登半島あたりまで集団でやってきて、そこから本州各地にばらけて飛んでいくといわれる。
その先陣が、善福寺公園にもやってきたみたいだ。
下池をめぐっていると、けたたましい鳴き声が聞こえる。
枝の先端にモズがとまっていて盛んに鳴いている。
モズの高鳴きだ。
春のモズの鳴き声は恋歌だが、秋に鳴くのは“縄張り宣言”。
モズは繁殖期以外は単独で行動し、秋になるとエサが少なくなる冬期に備えて採食のための縄張りをつくる。高い枝の先など目立つ場所で「キィーキィーキィーキィー」と甲高い声で縄張りを主張する。これがモズの高鳴きで、“秋の風物詩”でもある。
尾っぽをフリフリ、盛んに鳴いていた。
下池を1周して再び上池へ。
先ほどのツグミはと探すと、比較的近くにいたが飛び去っていった。
梢をめぐりながら移動していった。
再び上池に戻るとカワセミがとまっている。
先ほどの3羽のうちの1羽だろうが、三つ巴の争いはどうなったの?