月曜日朝の善福寺公園は晴れ。秋深し、という感じの朝。
上池をめぐっていると、いつもの定位置?にカワセミ。
下池に向かう途中、コンコンコンと乾いた音がするので見上げると、コゲラ。
幹を突っつきながらのぼっていって、先端に来たら別の木に向かって飛んで行った。
体の大きさに比べて脚、特に指がデカイのがわかる。
コサギは、川底の石や落ち葉、水草などを脚でゆすって、出てきた小魚や昆虫などの水生生物などを捕食する。したがって丈夫な脚指は生きる上で必須なのだろう。
もうひとつ気づいたのは、朝日に輝いて真っ白いコサギの羽が一瞬、金色に輝いたこと。
これは構造色による輝きなのではないか。
鳥の発色の仕組みは主にカロテノイド色素、メラニン色素、構造色の3つがあって、色素によるものは光を吸収して起こる発色であり、構造色は光の散乱など色素とは違う光学的な仕組みによる発色だ。
瑠璃色に光るカワセミの構造色は有名だが、カモ類も構造色によって輝くような美しさを見せてくれることがある。
真っ黒なカラスが一瞬紫色を帯びることがあるが、これも構造色によるものだろう。
なぜ鳥たちは構造色で美しさを競うのかといえば、生態との関係が大きいだろう。
鳥の中にはオスは鮮やかで、メスは地味というのが多いが、オスの鮮やかさは、繁殖のときのメスへのアピールのためとか、オス同士の争いのためといわれている。
逆に地味にしているのは天敵から身を守るためということがあるだろうし、中にはまわりの風景と区別がつかないような色合いの鳥もいて、冬になると善福寺公園にやってくるアオジはオス・メスとも地味な隠蔽色で身を守っている。
一瞬、金色に輝くコサギの羽の色は、どんな役割を果たしているのだろうか?
オニグルミの実がなっている。
足元に1つ転がっていたので失敬して持ち帰った。
皮を向くと固そうな殻が姿を見せた。
「鬼」というくらいだからオニグルミは固い。
その固さゆえに、トーヨータイヤは雪道を走るスタッドレスタイヤに、オニグルミの殻を混ぜこんだ。その理由は、オニグルミは氷より固く、アスファルトよりは柔らかいので、道路に張りつく氷は削ってもアスファルトは傷つけないからなのだとか。自然素材は人工物より強くかつしなやかというわけだ。
殻をしばらく水につけておいてから、水気を切ってフライパンで10分ほどから煎りすると、殻と殻の間にすき間ができる。
そこにナイフを差し込んでトントンするとパカッと割れた。
中の実を取り出し、薄皮を剥くと自家製クルミの出来上がり。
生のまま食べてみるとおいしかった。
現在、食卓にはさまざまなクルミが登場しているが、日本原産のクルミはオニグルミであり、もともと日本でクルミといえばオニグルミを指す言葉だった。
縄文の時代から食用として利用されていて、リスが食べるのもオニグルミ。
あんな固いものを、リスは上手に割って食べている。