日曜日朝の善福寺公園は曇りのち晴れ。雨がやむのを待って散歩開始。
はじめ雲が覆っていて薄暗かったが、やがて日が差してくる。
公園に着くと、真っ先に目に飛び込んできたのがハデハデの花。
同じところを何年も歩いていて初めて見るが、いつの間に植えられたのだろうか?それともタネがどこからか飛んできた?
帰って調べたら「トウワタ」とわかった。
メキシコ、南アメリカ原産で、広く栽培されて世界中で野生化しているという。日本には江戸時代末期の天保年間に渡来したらしい。
熱帯アメリカ原産らしく、暑さに対抗してド派手な花を咲かせるのだろうか。
キョウチクトウ科の多年草で、それ以前はガガイモ科に属していたという。
和名の「トウワタ」は、種からガガイモそっくりの白い綿毛を伸ばすことから、「唐(外来)の綿」で「トウワタ(唐綿)」となった。
おもしろいのは花の形だ。
下に向いたオレンジ色の花びらが反り返っていて、その上に黄色い花冠(花びらの集合体)が文字踊り冠みたいになっている。
黄色いのは副花冠というそうだが、そこにはたっぷりの蜜が蓄えられていて、虫を呼び寄せている。
よく見たら、何匹ものアリがやってきていた。
花が小さいわりに蜜の量が多いそうで、暑い南方で生き抜く知恵なのだろうが、気候温暖の日本ではどうなんだろうか?
上池をめぐっていると、朝から眠っているホシハジロの群れ。
群れといってもまだ4羽ほど。
カワセミのオスらしいのが「気をつけ」していた。
上池を半周して下池へ。
ソロリソロリと歩きながら獲物を探すアオサギ。
けさもあちこちでウグイスの地鳴きが聞こえるが、なかなか姿を見せてくれない。
下池を1周して再び上池へ。
アザミの花にハナバチらしいのがやってきていた。
もう放心状態で蜜を吸っているものだから、近づいてもお構いなし。
頭から何から花粉がつき放題になっていた。
花粉を媒介してほしいアザミにとってうれしい客だろう。
上池に戻ると、4羽のオナガガモ。毎日少しずつ数が増えていく。
池の真ん中の旧スイレン畑の同じ枝に、きのうもおとといも、そしてけさもカワセミ。
ここが一番安心できるんだろうね。
朝寝中の3羽のホシハジロ、くっつきあって眠っていた。
ギーギーとコゲラの声。
太い幹の向こうからちょっとだけ顔をのぞかせた。