木曜日朝の善福寺公園は晴れ。ついもより「空高く」という感じ。秋の気配が少しずつ?
上池を半周して下池に向かう。
途中見つけたシオカラトンボ。
いつも見るシオカラトンボは胸のあたりは黒っぽいのだが、全身シオカラ色という感じ。
しかし、オオシオカラトンボだと目の色が黒っぽくて、尾っぽの先も黒いのが特徴だが、けさ見たトンボは目はエメラルドグリーンで尻尾の先は黒くない。
すると、ほかによく似ているのにシオヤトンボがいるが、飛んでいるのは春先から7月ぐらいまでというから、ちょっと時期がずれている。
それにシオヤトンボだともっとおなかが太い感じ。
ハテさて? 自然の生き物の同定は難しい。
下池をめぐっていると、小鳥の群れがやってきていて、エサ探しに忙しい。
水辺近くにはゴイサギの幼鳥のホシゴイ。
シジュウカラがこっちを向いて朝のごあいさつ。
ほかにも、何とサンコウチョウがきているという。
それを聞いて目を凝らす。
サンコウチョウは、さえずりが「ツキ(月)ヒ(日)ホシ(星)ホイホイホイ「と聞こえるというので3つの光で「三光鳥(サンコウチョウ)」と名づけられたが、日本では本州・四国・九州・沖縄に夏鳥としてやってきて、平地から低い山のうす暗い林で繁殖。秋になると中国南部からスマトラに渡ってそこで越冬する。
秋になって南に渡っていく途中に善福寺公園に立ち寄る。
それで、今の時期になるとときおりさえずりが聞こえて、「ああサンコウチョウがやってきているな」とわかるのだが、けさは鳴き声がしない。
しかし、目を凝らして木々の間を探すと、サンコウチョウを発見!
暗いし、デジカメで撮ったのではっきりしないが、どうやらオスではなくメスのようだ。
オスは目のまわりに青いリング(アイリング)がくっきりしているが、メスは若干不明瞭。また、メスは背中の部分がかなり赤みの強い赤褐色をしている。
尾が長いのも特徴だが、尾が長いのはオスだけで、秋に渡るときには長い尾はなくなっているという。
それにしても、何年も前から渡りの途中で善福寺公園にきていることは知っていたが、自分の目で見るのは初めてで、何てラッキー!
さらに下池をそめぐっていると、オスのカワセミがとまっていた。
以前からここをなわばりにしていた小四郎だろうか?
小魚をゲットしてすぐに飲み込んで、次のエサをねらっていた。
下池を1周して再び上池へ。
アカボシゴマダラが地面に下りて吸水していた。
上池の残りをめぐっていると、橙黄色の地に白い紋があるテントウムシを見つける。
シロホシテントウの仲間だろうか。
帰って図鑑で調べたら、ムーアシロホシテントウに似ている。
シロホシテントウとよく似ているが、シロホシテントウは頭に近い一番上の白い紋が1対2個なのに対して、ムーアシロホシテントウは2対4個あるので判別できるという。
けさ見たのは4個あったのでムーアシロホシテントウのようだ。
ただし、わからないのはムーアシロホシテントウムシの「シロホシ」はわかるとしても「ムーア」とはいったいどういう意味?
学名は「Calvia muiri」で、このうちmuiriというのはMuirという人名をラテン語で形容詞化したものだという。
とするとムーアさんが発見したシロホシテントウということなのか?
ほかにも最近みつかった新種で「サイトウシロホシテントウ」とか「フクダシロホシテントウ」とかもいるらしいが・・・。
自然の生き物の世界はますます奥が深い。