月曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝から蒸し暑いが、ときおり吹く風に救われる。
上池を半周して下池へ。
ミンミンゼミが幹にとまっている。
しかし、なぜか鳴かずにジッとしている。
これから鳴くのか、鳴き疲れたか。
細い枝をのぼっていくトゲトゲの虫。
ハリカメムシの幼虫のようだ。
横から見ると、左が頭で背中のあたりは痛そうなトゲだらけ。
触角も変わっている。
口のあたりから伸びている長い口吻をおなかの下に隠している。
同じカメムシの仲間で肉食のサシガメの口吻にそっくりだが、そもそもカメムシは長い口吻が特徴で、肉食系に限らず、体の下側に畳み込まれた口吻を器用に動かすことで、さまざまな食物を摂取することが可能という。
バッタがのけ反った格好していた。
水面をにらんでお仕事中のアオサギさん。
チョウトンボが枝の先じゃなくて、葉っぱの上で休んでいる。
後翅が全体に黒いからオスのようだ。
枝につかまっているのはシオカラトンボ。
ときどき別のトンボとぶつかるが、みんなオスばかり。
メスを探しているのか?
カナヘビが葉っぱの上で不動の構え。
ベッコウハゴロモの成虫と幼虫。
幼虫のお尻からはトゲトゲのロウ物質が放射状に突き出ている。
アザミの花もトゲトゲ。
けさはトゲトゲ尽くし。
ゴマダラチョウの幼虫が暮しているエノキの木にさなぎがぶら下がっていた。
大きくなった幼虫がいつの間にかさなぎに変身したのだろう。
葉っぱの色と同じ色で、葉脈みたいなのもあってまるで見分けがつかない。
ジッとぶら下がったままでいて羽化のときを待っている。
カマキリの脱け殻を見つけた。
きれいに脱皮していて、形がそのまま残っている。
公園の外れで、イヌサフランが1輪だけ咲いていた。
いつもこの時期になると同じ場所で1輪だけ咲くが、今年も咲いた。
ヨーロッパ中南部から北アフリカ原産。名前に「サフラン」とあり見た目もサフランと似ているが、アヤメ科のサフランとはまったく別の植物で、イヌサフラン科に属しているという。
学名は「Colchicum autumnale」で、「Colchicum」は紀元前6~1世紀に存在した黒海近くの古代グルジア王国(今のジョージアか)の「Colchis」にちなみ、この地域にたくさん咲いていたことが名前の由来になっている。
また、「autumnale」は「秋に咲く」という意味があるのだとか。
日本には明治時代に鑑賞用として渡来し、園芸品種として広まったものの、有毒植物のトリカブトに負けず劣らずの毒草だとか。
見るだけにしておこう。