土曜日朝の善福寺公園は快晴。木陰は涼しいが、日なたは真夏の暑さ。
公園に着いてのお出迎えは、バッキンガム宮殿のかわいい衛兵。
じゃなくて黄色いテントウムシ。
先日のは翅が半分ダメージを受けていたが、けさのは美しい翅をしている。
ソーッと近づいてよく見ると、表面がデコボコしてるのがわかる。
ひょっとしたら、これがタマムシの翅の美しさの理由?
タマムシの翅の色は「構造色」といわれるが、「構造」とはどういうことかというと、タマムシの翅は薄い膜が何層も重なった多層構造になっていて、表面がデコボコになっている。このデコボコの構造が光を受けて反射することでさまざまな色を生み出しているのだという。
わかりやすい例でいえば、コンパクトディスク(CD)の表面はキラキラと光っていて虹色に見えるときがあるが、あれも「構造色」によるもの。
CDは表面の凹凸によって情報を記録しているのだが、それが「構造色」の役割をしていて、本来なら銀色にしか見えないはずなのに虹色に見えるのだ。
構造色は構造さえ壊れなければ色あせることはない。
法隆寺の玉虫厨子がタマムシの翅を装飾に使っているのも、時がへても宝石のように決して色あせないことを、1000年以上前の飛鳥時代の人は知っていたのだろう。
けさの上池のカワセミは、めいめい好きなところに幼鳥たちがとまっていた。
親にねだるばかりではなく、もう自分でエサを獲ってるのもいるようだ。
上池に続き下池をめぐる。
コシアキトンボが翅を休めていた。
葉っぱにとまっていたのは、ガかと思ったらガに擬態したハゴロモだった。
アミガサハゴロモのようだ。
暗褐色~黒褐色で、翅の中央部のふちに白い紋がある。
チョウかガに見えるが、実はカメムシの仲間。
顔をよーく見るとセミにも似ている。
小さなゾウムシみたいなのが上手に葉っぱを食べていた。
チョウが飛んできて目の前にとまった。
翅を閉じてるとボロボロの枯れ葉にしか見えない。
これもチョウの擬態のワザ。
翅を開くと、ルリタテハだった。
翅を閉じた姿からは想像がつかないような、瑠璃色のラインが美しい。