木曜日朝の善福寺公園は曇りときどき小雨。気温は高いが風が強い。
ソメイヨシノはあらかた散って、風に吹かれて花筏ができているところで3羽のカルガモがケンカしていた。
ひょっとしてメスをめぐって争ってるのか?
ギョイコウザクラの花は、始め緑色っぽかったのがだいぶ赤くなってきていた。
芯は赤くて花びらもピンク色になってきている。
よく見ると中心部から赤い筋が広がっている。
これはギョイコウの特徴で、よく似たウコンザクラは花びら全体がほのかにピンク色になるのだそうだが・・・。
下池のカイツブリはひとりぼっち。
ヒメリンゴの花が咲いていた。
普通のリンゴよりも実が小ぶりなのでヒメリンゴ。
植物の世界はもう初夏の雰囲気か。
「若葉香る五月の庭、リンゴの花咲き~」とうたう歌があったな。
青い小さな花、それでも名前はオオイヌフグリ。
太陽に反応して咲くため朝早いと花を閉じているのだが、気温が高くなって朝から咲くようになった。
ちょうど今週月曜日から、彼をモデルにしたNHKの朝ドラ「らんまん」が始まっているが、94年の生涯において収集した植物の標本は40万枚を数え、1500種以上の植物を発見して学名を与えたといわれる。
オオイヌフグリは帰化植物で、日本にもともとあるイヌフグリによく似ていて、イヌフグリより大きいというのでこの名をつけたという。
イヌフグリの名前の由来は、実の形がイヌの陰嚢に似ていることからきているらしいが、その名はすでに江戸時代からあり、牧野富太郎が「イヌフグリ」と名づけたわけではない。
オオイヌフグリのそばに見慣れぬ紫色の小さな花が咲いていた。
ハテ何という花だろう?
帰って調べたら「セリバヒエンソウ」とわかった。
漢字で書くと「芹葉飛燕草」。セリのような細かく切れ込んだ葉っぱをしていて、ツバメが飛んでるような形の花から名づけられたという。
紫色の花びらのように見えるのは花びらではなくて萼(がく)。本物の花は閉じたようになっている中央の部分という。
命名者は牧野富太郎ではないようだが、中国原産で明治時代に渡来し、関東周辺に多いという。高知出身の牧野富太郎がまだこの植物を見ないうちに名づけられたのかもしれない。