火曜日朝の善福寺公園は快晴。日差しは暖かいんだが、風は冷たい。
メジロが飛んでるモミジの木の下を歩く。
氷河期の生き残りといわれるミツガシワの花が次々咲いていた。
真っ白な花に縮れたヒゲのような白い毛が密生している。
氷河期の寒さを耐えた名残だろうか。
ドウダンツツジの花。
枝ぶりが灯台や灯明台、結び灯台、燭台なんかに似ているので「トウダイ」→「ドウダン」となったといわれるが、たしかにそう見えなくもない。
上池を半周して下池に向かう途中には、藪の中を行くウグイス。
地鳴きしたのは最初だけで、あとは黙々と藪の中を移動していく。
やさしい顔をしているからメスだろうか。
シロハラが地面に降りてエサを探していた。
下池をめぐっていると、カワセミがサクラの木にとまった。
オスの小四郎だろうか。
花見にきたのかな?
むろんそんなわけなくて、枝の上からエサをねらっている。
次はイチョウの枝からジッと水面を見ている。
すばやく水に飛び込んで小魚をゲット。
ちっちゃかったのですぐに飲み込んだ。
下池を1周して再び上池へ。
葉っぱの上にいたのはカナヘビ。
ジッと動かずにいたが、まだ寒いので体を温めているのか、それとも獲物をねらっていたのか。
カナヘビは変温動物なので冬の間は地中にもぐり込んだりして冬眠するという。
春になって眠りから覚めて出てきたところで、まだボーッとしてるのかもしれない。
上池をめぐっていると、カワセミの声がする。
すぐ近くに文二らしいオスのカワセミがとまった。
盛んに鳴いているが、近くにほかのカワセミがいる様子はない。
対岸に飛んでいってヤマブキの花の近くにとまった。
ハナミズキの花がいまを盛りと咲いていた。
と思ったら、大きな白い花が咲いているように見えるが、あれは花ではなく総苞片(そうほうへん)と呼ばれる花のつけ根の葉だという。
ホントの花は真ん中に小さく固まっている。
まだ緑色に見えるから、ホントの花の開花はこれからだろうか。
白い大きな花びら(に見えるもの)は、花粉を媒介してくれる虫を呼び寄せるため。
美しさには下心がある?